
Vol.59 写真が苦手でも続けられる!現場目線で届けるSNS発信のコツ
篠原 隆司
写真がうまく撮れない…と悩む中でも、現場の空気を伝えたい。その想いからSNS投稿を続ける塩野さんの事例をご紹介します。
「発信は苦手だけど、想いはある」
そんな中級者ならではの葛藤に寄り添いながら、
現場目線で伝えるSNS活用のヒントをお届けします。
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、地方都市で豆腐専門店を営む塩野利久さん(43歳)です。週5日、観光地のフードホールなどで出張販売を行いながら、SNSでの情報発信にも力を入れています。
塩野 利久 さん(架空)
SNS担当の 塩野 利久 さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 塩野 利久 |
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氏名カナ | シオノ トシヒサ |
性別 | 男性 |
年齢 | 43歳 |
立場 | 社長 |
SNS担当になった経緯 | 現場の空気を伝えるには自分が一番だと考えた |
SNS経験・実績 | SNS歴3年。フォロワーは安定しているが伸び悩み中。 |
SNS以外の担当業務 | 接客も担当 |
店舗プロフィール(架空)
塩野さんが出張販売を行っている「月影舎ハウス」は、豆腐を主軸とした発酵惣菜やパンを提供する専門店です。


店舗名 (架空) | 月影舎ハウス |
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経営形態 | 法人 |
立地環境 | 地方都市の中心部 |
業種 | 豆腐専門店 |
サービス形態 | 出張型 |
定休日・営業時間 | 日曜定休・11:00〜20:00 |
従業員数 | 3人 |
開業 | 開業19年目 |
店舗の特長 | 国産小麦と天然酵母にこだわったパンが主力 |
主要な来店方法 | 観光客 |
来店客の傾向 | 観光地立地のため一見客がほとんど |
ターゲット層 | 観光客 |
開業理由 | 地域貢献のため |
収益構造 | 委託販売あり |
主な競合媒体 | LINE公式 |
競合状況 | 競合は少ないが地域に知名度が低い |
今後の展望 | ECサイトを強化して新しい客層にリーチしたい |
デジタル対応状況 | アナログ派 |
過去の販促経験 | イベント参加 |
SNS活用の目的 | 採用活動をSNSでも強化したい |
投稿の主な内容 | イベント告知 |
SNS発信に関する情報
SNSでの発信を通じて、現場の空気感や手仕事の様子を届けようと奮闘されています。
SNS活用状況 | 活用中 |
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投稿内容の主軸 | イベント告知 |
使用機材 | スマートフォン |
投稿スタイル | 写真+簡潔な説明文 |
投稿頻度 | 週1〜2回 |
協力体制 | 本人が主担当/スタッフが撮影協力することもあり |
フォロワー対応 | 簡単な返信はするが、丁寧な対応は苦手 |
発信の目的 | ECと採用の両立 |
悩み・困りごと | 写真に自信がなく、投稿に迷いがある |
投稿に対する反応 | 時折お客様から声をかけられる |
モチベーションの源 | 「投稿見ました」の一言が励み |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、「現場の空気を一番リアルに伝えられるのは自分しかいない」と感じたからだそうです。
もともとSNSには苦手意識がありながらも、イベント出店が増えるなかで「情報をきちんと届けなければ来てもらえない」と痛感し、スマホで少しずつ写真を撮っては投稿を重ねてきた塩野さん。
文章は得意ではないものの、「丁寧に」「素直に」伝えることを大切にしており、お客様から「現地の空気が伝わってくる」と言われたときには、大きな励みになったそうです。
担当者の価値観・こだわり
- 派手さよりも“現場の空気感”を大切にしたい
- 言葉数は少なくても誠実に伝えたい
- 写真が苦手でも、自分の言葉で発信したい
- 日々の営みを見せることが信頼につながると感じている
- 伝える努力そのものが地域貢献になると思っている
現状の課題(架空)

ここでは、塩野さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。
写真の見栄えに自信が持てず投稿をためらってしまう
スマホで撮影した写真が暗く写ってしまったり、他店の美しい投稿と比べてしまったりすることで、「これは載せられない」と感じてしまうことが多いそうです。
日常業務が忙しく、発信が後回しになる
製造から出張販売、接客まで担当しているため、撮影や投稿の時間を確保するのが難しく、タイミングを逃すこともしばしばあるとのことです。
イベント以外のネタが見つからない
投稿内容がイベントの告知に偏りがちで、「日々の中で発信できることがわからない」と感じており、更新が止まりそうになることもあるそうです。
フォロワーとのやり取りに負担を感じている
コメントやDMをもらっても、どう返していいかわからず、後回しにしてしまうことがあり、心理的な負担になっています。
採用広報としての発信に踏み出せていない
SNSで採用も意識したいと思っているものの、何をどう伝えればよいかわからず、結局手つかずになっているそうです。
SNS・動画活用による改善提案

ここでは、塩野さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。
臨場感を活かした「ありのまま投稿」のすすめ
スマホの自然な写真でも“現場感”が伝わることがあります。あえて加工せず、そのまま投稿することで、「素朴さ」や「温かみ」が共感を呼ぶケースもあります。
仕込みや撤収中の「ながら撮影」で負担を軽減
業務の合間にスマホで数秒撮るだけの「ながら撮影」を習慣化することで、無理なく投稿素材が蓄積できます。動画であれば“音や手の動き”も伝わりやすくなります。
簡易テンプレートで「イベント告知」以外の投稿を増やす
「今日は○○の日」「最近よく聞かれること」など、定型的な切り口を作っておくことで、発信の幅を広げやすくなります。
お客様の声や一言感想をそのまま投稿素材に
接客中にいただいた言葉や反応を「一言メモ」として投稿することで、商品紹介よりもリアルな魅力が伝わりやすくなります。
採用向けの「働く現場紹介動画」からスタート
いきなり人物紹介をせず、まずは作業風景や一日の流れを動画で見せることで、「どんな仕事か」が自然に伝わり、応募のハードルも下がります。
提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、塩野さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。
SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
“素朴な発信”が共感を呼び、フォロワーが徐々に増える
肩ひじ張らずに続けられる発信がファンの共感を呼び、じわじわとフォロワーが増えることで、やりがいと自信が生まれていきます。
お客様の声をきっかけに投稿が楽しみになる
「投稿見ました」「あの豆腐パンおいしかったです」といった反応があることで、発信が“義務”から“喜び”へと変化していきます。
出張販売の認知が高まり、目的来店が増える
投稿が定期化されることで、観光地での“偶然の出会い”から“会いに来る目的来店”へのシフトが期待できます。
採用活動がSNS経由でも反応を得られるように
働く様子や職場の雰囲気が自然に伝わることで、SNSを見た方からの問い合わせや応募も増えやすくなります。
動画を活用して販促の幅が広がる
製造シーンや出店の様子を動画で伝えることで、言葉では伝えきれない魅力を補完でき、新しい顧客層にもアプローチできます。
SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
スマホ撮影でも映える構図のレクチャー
プロの機材がなくても、スマホで魅力的な写真を撮るための簡単な工夫をアドバイスします。
投稿文のテンプレート作成サポート
「どんな書き出しにすればいいか迷う…」という方のために、使いまわせる投稿文テンプレートをご用意します。
動画編集を代行し、届けたい想いを形に
撮影素材はあるけれど編集が難しい…という方には、カットやテロップ挿入を代行して仕上げます。
投稿の振り返りと改善アドバイス
過去の投稿を分析し、「どんな投稿に反応があったか」「どこを直せばいいか」などを一緒に振り返ります。
LINE・Instagram・YouTubeなど媒体ごとの最適化支援
用途に応じて、どのSNSをどう活用すべきかを整理し、媒体ごとの強みを活かした運用方法をご提案します。
まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
「うまく発信できない」ではなく「どう伝えればいいか」
SNSが苦手でも、「伝えたい気持ち」があるなら大丈夫です。表現の仕方を一緒に見つけていきましょう。
あなたの投稿にも、きっと“らしさ”がある
プロのような写真でなくても、あなたにしか撮れない、あなたにしか書けない投稿には価値があります。
続けるコツは、完璧を求めないこと
うまくやろうとしすぎず、「続けてみる」ことがいちばんの近道です。
誰かの“いいね”が、あなたの原動力になる
投稿が届いたときのちょっとした反応が、次の一歩につながります。発信は一方通行ではありません。
ひとりで抱えず、気軽にご相談ください
苦手な部分は私たちがサポートします。まずは一度、今のお悩みをお聞かせください。