Vol.43 【SNSが苦手な店主へ】投稿に悩む個人店のための共感型SNS活用提案

「SNSは苦手だけど、誰かには伝えたい」──そんな店主の悩みに寄り添いながら、無理なく続けられる発信の工夫をご紹介します。

誰かのために始めたSNS投稿。でも、何をどう載せればいいか分からない。
そんな“投稿迷子”になりがちな個人店の店主さんに向けて、共感を大切にした改善提案をお届けします。
実在しない架空の相談事例をもとに、リアルにありがちな悩みとその解決の糸口を探っていきます。

この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。

企画の趣旨

こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。

本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです

相談者プロフィール(架空)

今回ご相談いただいたのは、地方都市でパンと音楽を融合させたお店を営む八幡理加さんです。イベント出店を続けながら、Instagramでの情報発信にも取り組んでいます。

八幡 理加さん(架空)

SNS担当の 八幡理加 さんについて、基本情報をご紹介します。

相談者プロフィール表
氏名 (架空)八幡 理加
氏名カナヤハタ リカ
性別女性
年齢26歳
立場店舗の代表(社長)
SNS担当になった経緯スタッフ不在で一時的に自ら担当
SNS経験・実績SNS歴6ヶ月・週1〜2回投稿
SNS以外の担当業務接客・イベント出店・運営全般

店舗プロフィール(架空)

理加さんが運営する「しらゆき草の庭」は、パンとレコードが共存するユニークなお店です。

店舗プロフィール表
店舗名 (架空)しらゆき草の庭
経営形態個人事業
立地環境地方都市中心部・再開発エリア
業種レコードショップ(パン融合型)
サービス形態店舗+出張販売(マルシェなど)
定休日・営業時間火曜定休・9:00〜17:00
従業員数2名(代表+スタッフ1名)
開業開業6年目
店舗の特長天然酵母パンとレコードの融合空間
主要な来店方法SNSや地元情報誌を見た観光客
来店客の傾向平日は常連、週末は観光客や若年層
ターゲット層30〜40代女性、SNS利用層
開業理由子育て後の再出発・好きなことで地域とつながる
収益構造パン販売+イベント売上+予約制メニュー
主な競合媒体Instagram、地域情報誌、チラシ
競合状況イベント時に一時的な競合増加あり
今後の展望共感で選ばれる空間づくりを継続
デジタル対応状況アナログ派だが投稿には前向き
過去の販促経験イベント参加・紙チラシ・SNS告知
SNS活用の目的常連を大切にしつつ若年層に認知拡大
投稿の主な内容イベント告知・パン紹介・近況まとめ

SNS発信に関する情報

現在のSNS発信状況や、理加さんのスタイル・悩みについてまとめています。

SNS発信に関する情報表
SNS活用状況Instagram活用中・更新継続中
投稿内容の主軸イベント告知・商品紹介・日常の風景
使用機材スマートフォン(個人所有)
投稿スタイル写真+ひとこと・丁寧語中心
投稿頻度週1〜2回・イベント前後に集中
協力体制基本的に1人で運用
フォロワー対応コメント返信は気づいた範囲で対応
発信の目的店舗の魅力を共感ベースで伝えたい
悩み・困りごと何をどう投稿すべきか毎回迷う
投稿に対する反応「見てます」の声が励みに
モチベーションの源誰かの役に立つ発信になればとの思い

SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、「新しくスタッフを雇うまでの“つなぎ”として自分がやるしかなかったから」でした。

理加さんは本来、店舗運営やイベント出店の実務を優先すべき立場にありますが、「誰かがやらないと何も伝わらない」という思いから、スマホ1つでSNS投稿を始めました。

アナログ派で、写真の撮り方や文面にも自信がなかった理加さんですが、イベントの様子を投稿したところ、常連のお客様から「楽しみにしてます!」と反応があり、今では週に1〜2回の更新を目標に続けています。

「やらなきゃ、じゃなくて、ちょっとでも見てくれる人がいたらいいなと思って投稿しています」と語る理加さん。

苦手意識を抱えながらも、共感を大切にした発信を模索しています。

担当者の価値観・こだわり

  • “映える”よりも、“日常の温もり”を大切にしたい
  • 常連さんとの信頼関係を壊さない投稿を意識
  • パンの素材や空間づくりへのこだわりを丁寧に伝えたい
  • SNSは苦手だけど「誰かの役に立つなら」と前向きに
  • 無理せず続けられる投稿スタイルを模索中

現状の課題(架空)

ここでは、理加さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。

何を投稿すればいいのか毎回迷ってしまう

焼き上がったパンの写真やイベント出店の様子など、素材はあるものの「今日はどれをどう見せるべきか」で毎回時間がかかってしまうとのこと。特に「自分にとっては当たり前のこと」が、お客様にとっては面白いのか分からず、判断に迷いが生まれているようです。

スマホ撮影に自信がなく、構図や明るさに悩む

理加さんはスマホ1台で撮影していますが、構図やライティングには不安があり、「暗い写真になってしまって投稿を見送ったこともある」とのこと。投稿したい気持ちはあっても、仕上がりに納得がいかず止まってしまうことがあるそうです。

告知がギリギリになり、機会損失に

イベントの準備が立て込んでしまうと、SNSでの告知投稿が前日になってしまうことが多く、「もっと早く伝えられていれば」と感じる場面が何度かあったといいます。タイミングの難しさが大きな課題になっています。

継続するためのルールが定まっていない

思いついたときに投稿するスタイルのため、「気づけば1週間何も発信していなかった…」というケースがあるとのこと。負担にならないペースでの投稿ルールを決めきれていない点も、悩みのひとつです。

動画活用に興味はあるが、ハードルが高い

パンの焼き上がる瞬間やイベント準備風景を動画で伝えたい気持ちはあるものの、「どうやって撮るのか、編集はどうすればいいのか」がわからず、手を出せずにいます。 「興味はあるけど、時間もスキルも足りなくて」と語る理加さんの様子から、動画活用への一歩が踏み出せない状況が見えてきました。

SNS・動画活用による改善提案

ここでは、理加さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。

「テーマ投稿」で迷いを減らす

「月曜はパンの紹介」「金曜はイベント情報」など、曜日別でざっくりと投稿テーマを決めておくことで、日々の迷いが軽減されます。内容が偏らず、見ている側にも分かりやすい発信になります。

撮影キットなしでも明るく見える撮影法を提案

自然光を活かす位置や、構図の基本ルールを1枚のメモにまとめて共有。理加さんのような「自己流でも頑張りたい」方に向けた、機材不要の撮影サポートを行います。

テンプレート化された動画編集の導入

イベント前のルーティン動画(準備・出店・終了後の一言)を、テンプレ形式で提案。1回作っておけば、次回以降は写真やテロップを差し替えるだけで済む仕様にし、投稿のハードルを下げます。

「撮っておくだけ」で使える素材の選定

「撮っておけばあとでどうにかなる」リストを用意し、投稿に困ったときの保険に。仕込み・陳列・焼き上がり・片付けなど、短時間で撮れるシーンをピックアップしておきます。

週1で“まとめ投稿”を作る仕組み

その週にあったことを1枚の画像+キャプションでまとめた「今週のしらゆき草の庭」投稿を導入。継続的に投稿できる安心感と、見る側にとっても振り返りになる有効なスタイルです。

提案によって期待される未来の変化

text : ご提案の実施によって、理加さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。
SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。

投稿が日常の一部になる

「いつ何を投稿しよう」と悩む時間が減り、発信が習慣に。SNSが特別な作業ではなく、“業務の流れの中のひとコマ”になります。

新しい層との接点が自然に生まれる

共感性のある発信が増えることで、今まで知らなかった若年層のユーザーにも自然と情報が届くようになります。

動画を使った世界観の伝達が可能に

短い動画でも、「空間の音」「パンの焼ける様子」「人の動き」が伝わり、静止画だけでは届かなかった印象を伝えることができます。

常連との信頼関係がさらに強化される

SNSを通じて近況を知った常連さんから「見てますよ!」と声をかけてもらう機会が増え、来店以外のつながりが強まります。

発信が苦手でも“工夫で乗り越える”自信がつく

「不得意でも工夫すればできる」と感じられるようになり、ほかの業務にも自信をもって取り組めるようになります。

SNS運用サポートのご案内

text : 弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。

撮影・編集に関する基礎レクチャー

スマホ1台でできる撮影や、簡単な動画編集のコツを対面またはオンラインでレクチャーします。

テンプレート導入による“時短投稿”支援

汎用性の高い投稿テンプレートを導入し、日々の発信を効率化します。文例・レイアウトも一緒に提供。

月1の運用サポート面談

続けるコツや反応の振り返りなど、月1回のオンライン面談で伴走型サポートを行います。

イベント投稿の事前準備代行

告知画像・投稿文などを事前に整えて納品。出店に集中できるよう準備段階から支援します。

アナログ派でも安心な“分かりやすい操作マニュアル”

実際の画面キャプチャ付きで、スマホ操作や投稿手順を丁寧に説明したマニュアルを用意します。

まとめとご相談のご案内

text : 最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。

等身大の発信が共感を呼ぶ時代に

「映え」よりも「らしさ」を大切にした発信は、地域密着型の店舗ととても相性が良いことが分かります。

苦手意識は、ちょっとした工夫で克服できる

苦手でも、習慣や仕組みが整えば十分に発信は続けられます。完璧じゃなくても、伝わることが大事です。

お客様の「見てます」が力になる

誰かに届いた、誰かが喜んでくれた。それだけで続ける意味が生まれます。投稿の価値は数字だけでは測れません。

悩みを抱える人ほど、変化の伸びしろがある

投稿に苦手意識のある方ほど、工夫の余地が多く、変化を実感しやすいです。一歩ずつ整えていけば必ず変わります。

わたしたちが、その一歩を一緒に考えます

SNSや動画のこと、誰に相談していいか分からない。そんな方こそ、ぜひ一度お話を聞かせてください。