Vol.58 SNSは続けてるのに反応がない?関係性を育てる発信術【中級者向け提案】

投稿を続けているのにフォロワーとの関係が深まらない。そんな悩みを抱える方へ、中級者ならではのSNS改善提案をご紹介します。

「毎日発信してるのに手応えがない」
「いいねは付くけど会話が生まれない」
「反応が薄いと、投稿が怖くなることもある」

この記事では、パンの出張販売を営む若き店主・池田真希さんのケースをもとに、関係性を育てる発信の工夫を具体的にご提案していきます。

この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。

企画の趣旨

こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。

本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです

相談者プロフィール(架空)

今回ご相談いただいたのは、地方の観光地でパンと軽食を提供する出張型の店舗「草の道堂」を営む池田真希さんです。イベント出店やマルシェでの販売を行いながら、SNS発信にも力を入れています。

池田 真希さん(架空)

SNS担当の池田真希さんについて、基本情報をご紹介します。

相談者プロフィール表
氏名 (架空)池田 真希
氏名カナイケダ マキ
性別女性
年齢25歳
立場オーナー
SNS担当になった経緯代理で運用していた家族や知人がやめてしまったため
SNS経験・実績SNS歴5年。ストーリーズ活用でイベント集客に成功
SNS以外の担当業務出張販売・パン製造・事務作業

店舗プロフィール(架空)

池田さんが一人で切り盛りする「草の道堂」は、観光地を中心に出張販売を行う店舗です。自然素材とやさしい味わいにこだわったパンが人気で、地元客や観光客に親しまれています。

店舗プロフィール表
店舗名 (架空)草の道堂
経営形態個人事業
立地環境地方都市の郊外(観光地近く)
業種居酒屋(昼はパン中心)
サービス形態出張販売(イベント・観光地出店)
定休日・営業時間日曜定休・11:00〜20:00
従業員数1人(本人のみ)
開業14年目
店舗の特長国産小麦と天然酵母のパンが主力
主要な来店方法徒歩(観光地での偶然の立ち寄り)
来店客の傾向観光客・ファミリー層・一見客が中心
ターゲット層30代親子連れ・自然派志向の女性
開業理由家業を継いだため
収益構造イベント・観光地での対面販売中心
主な競合媒体LINE公式アカウント
競合状況競合は少ないが地域での知名度が低い
今後の展望常連を大切にしつつ、若年層への認知拡大
デジタル対応状況デジタル強者
過去の販促経験イベント参加・チラシ配布など
SNS活用の目的季節商品の告知とファンとの関係構築
投稿の主な内容豆知識・出店情報・焼き上がり風景

SNS発信に関する情報

池田さんのSNS活用状況と投稿スタイルをご紹介します。

SNS発信に関する情報表
SNS活用状況継続運用中(5年目)
投稿内容の主軸イベント情報・パンの紹介・豆知識
使用機材スマートフォン
投稿スタイル写真メイン+ひとことコメント、ストーリーズ活用
投稿頻度週2〜3回
協力体制基本は本人のみ(単独運用)
フォロワー対応コメント返信は丁寧に、DM対応はやや遅れがち
発信の目的常連との関係づくり・新規認知の獲得
悩み・困りごとフォロワーとの関係性が深まらない
投稿に対する反応イベント時は好調だが、日常投稿は反応が薄い
モチベーションの源「SNS見ました」の一言や来店時の声かけ

SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、もともと池田さんのご家族が運用していたアカウントを、運営が止まったままの状態で引き継ぐことになったからです。

パン作りや出張販売の傍ら、少しずつ投稿を再開する中で、イベント出店の告知をしたところ「見て来ました」と声をかけられた経験がありました。

それが「誰かに届いている」という実感となり、発信の意義を感じるようになったそうです。

一方で、コメントやDMのやりとりが続かない、継続的なつながりが生まれないといった悩みもあり、今後どう発信を工夫していけばいいか模索している状況です。

担当者の価値観・こだわり

  • 自然の素材と人にやさしい商品づくりを大切にしている
  • 発信は無理をせず、日々の流れの中でできる範囲で続けたい
  • 売り込むより、知ってもらう・感じてもらう姿勢を大切にしている
  • お客様とのささやかな交流を励みにしている
  • 誰かの記憶に残るような投稿を目指している

現状の課題(架空)

ここでは、池田さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。

フォロワーとの関係性が築けない

投稿を見て来てくれるお客様はいるものの、その後の交流や再来訪にうまくつながらず、フォロワーとの距離を感じているとのことです。

投稿のリアクションが続かない

ストーリーズや写真投稿に一時的な反応はあるが、コメントが途切れたり、話題が深まらないことに悩みを抱えています。

出店の忙しさで投稿が後回しに

イベント準備や販売対応で余裕がなく、投稿は「やらなきゃ」と思いつつも、後回しになる日が続いているそうです。

反応が少ないと自信が揺らぐ

投稿に対するリアクションが薄いと、「このやり方で合っているのかな?」と不安になり、発信の方向性が定まらなくなることもあるとのこと。

どんな投稿が求められているか分からない

イベントや商品紹介以外で、何を伝えるべきか悩んでおり、特に「日常のどの場面が投稿に適しているのか」が掴みきれていない様子でした。

SNS・動画活用による改善提案

ここでは、池田さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。

イベント出店時の「設営風景」を定番化

出店準備中の様子を、スマホで手軽に撮影・投稿する習慣を作ることで、投稿タイミングを自然に作り出すことができます。

「豆知識×写真」投稿で共感を呼ぶ

天然酵母や国産小麦など、商品のこだわりを“豆知識”として短文+写真で紹介すれば、日常投稿のネタとしても使いやすく、興味を引きやすくなります。

コメント不要の「スタンプ返信」導線を設ける

ストーリーズに「いいね」やスタンプで反応できる仕掛けを使い、交流のハードルを下げることで、フォロワーとの関係性を深めやすくなります。

投稿タイミングを“ルーティン化”

週2回、出店後や仕込みの時間に投稿する「自分ルール」を決めることで、負担感なく継続が可能になります。

動画で“パンの香り”を伝える工夫

焼き上がりの蒸気や音、香ばしい表面など、五感を刺激する短い動画を取り入れることで、「買いたくなる気持ち」を視覚で引き出せます。

提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、池田さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。 SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。

常連との関係がより深くなる

軽い反応から会話につながる仕掛けにより、常連との接点が増え、来店や再会のきっかけが生まれやすくなります。

出店場所ごとの認知度が上がる

ストーリーズや設営風景の投稿によって、「今日はここにいるんだ」と気づいてもらえ、現地での集客力が高まります。

ファンがSNSでシェアしてくれる

投稿の工夫やこだわりが伝わることで、フォロワーが自発的に商品を紹介してくれる機会が増えます。

投稿が習慣になり、自信がつく

無理のない投稿ルールにより、「続けられている」という感覚が生まれ、自己肯定感とモチベーションが高まります。

将来的な販売導線にも活用可能

SNSで関係性が深まれば、予約注文やLINE連携など、販促施策への展開もしやすくなります。

SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。

投稿設計のルール化サポート

継続できる投稿パターンを一緒に設計し、「迷わない発信習慣」を支援します。

スマホ動画の撮影支援

短くても魅力が伝わる動画の撮影・構成をサポートします。撮影自体が苦手な方も安心です。

投稿内容の事前整理サポート

週ごとの投稿ネタをあらかじめ整理し、余裕を持った運用ができるようご提案します。

DMやコメント対応のテンプレート支援

丁寧に返したい方のために、よくある問い合わせや返信パターンの雛形をご提供します。

「世界観づくり」支援

写真の撮り方、言葉選び、色使いなど、池田さんらしさを表現するSNS演出をご提案します。

まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。

中級者ならではの悩みに寄り添いたい

「投稿はできているのに、つながりを感じない」——そんな悩みを抱える方は少なくありません。

無理なく続ける工夫が未来をつくる

続けられるかどうかではなく、“どうすれば無理なく続けられるか”に目を向けることで、SNSはもっと身近になります。

発信は「人柄」を届ける手段

写真や一言で伝わる温度感が、ファンや常連とのつながりを育てていきます。

動画は空気ごと伝えられる強力なツール

焼きたてパンの香りや、出店前のわくわく感——動画ならではの表現で、もっと多くの人に伝えることができます。

悩んだら、まずはお気軽にご相談を

どんな段階でも、ひとりで悩まずに。SNSや動画にまつわるお困りごとは、ぜひ私たちにお聞かせください。