
Vol.56 SNSが義務になってつらい…頑張る店主のための発信見直し術
篠原 隆司
「まじめに発信しているのに、楽しめない…」そんな悩みに寄り添うSNS改善提案の架空事例をご紹介します。
「何を投稿すればいいか分からない」
「誰かに届いている実感がない」
そんな“がんばっている人のつまずき”に向き合った内容です。
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、農村エリアで自然体験型のカヌーガイドを営む松元邦彦さんです。ひとりで運営しながら、SNSでも情報発信を行っています。
松元 邦彦さん(架空)
SNS担当の松元邦彦さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 松元 邦彦 |
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氏名カナ | マツモト クニヒコ |
性別 | 男性 |
年齢 | 57歳 |
立場 | 店主(家族経営) |
SNS担当になった経緯 | お客さんとのつながりをもっと感じたくて、自分で発信を始めた |
SNS経験・実績 | SNS歴1年。Instagram中心で週1回更新 |
SNS以外の担当業務 | カヌーガイド/受付対応/デザイン制作/オンライン販売 |
店舗プロフィール(架空)
松元さんが運営するカヌーガイドサービス「星灯りの家」をご紹介します。


店舗名 (架空) | 星灯りの家 |
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経営形態 | 家族経営(実質1人) |
立地環境 | 農村エリア・川沿いの自然豊かな立地 |
業種 | カヌーガイド |
サービス形態 | 現地体験+オンライン予約・EC |
定休日・営業時間 | 不定休・8:00〜16:00 |
従業員数 | 1人 |
開業 | 6年前 |
店舗の特長 | 子ども連れでも過ごしやすい空間設計 |
主要な来店方法 | 徒歩(地元)/車・電車での観光客 |
来店客の傾向 | 口コミで訪れるリピーター中心 |
ターゲット層 | 都市部の自然志向の若者・ファミリー |
開業理由 | 地域貢献のため |
収益構造 | 現地体験+物販+EC |
主な競合媒体 | TikTok |
競合状況 | 近隣に大型チェーンや観光体験があり価格競争が発生 |
今後の展望 | SNSとリアルイベントの連動で集客強化を図りたい |
デジタル対応状況 | EC・オンライン予約対応済/SNSは限定活用 |
過去の販促経験 | クーポン配布など |
SNS活用の目的 | 若い世代にも知ってもらいたい |
投稿の主な内容 | 作業風景・自然の写真など |
SNS発信に関する情報
松元さんの発信状況や投稿スタイルについてまとめました。
SNS活用状況 | Instagram中心に週1回投稿 |
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投稿内容の主軸 | 作業風景/自然の写真 |
使用機材 | スマートフォン |
投稿スタイル | 写真+ひとこと/無理のない発信 |
投稿頻度 | 週1回 |
協力体制 | 撮影補助は家族/投稿は本人 |
フォロワー対応 | コメント対応は丁寧/DMは控えめ |
発信の目的 | 地域外の若年層にも知ってもらう |
悩み・困りごと | 義務感で楽しめない/内容が単調 |
投稿に対する反応 | 来店時の声かけが中心/SNS上は少ない |
モチベーションの源 | 「見てますよ」の一言/誰かに届く実感 |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、「お客さんとのつながりをもっと感じたい」と思ったことでした。
星灯りの家は、自然に囲まれた農村エリアでカヌー体験を提供する場所。日々の体験は静かで心地よく、リピーターも多くいますが、松元さんは「顔の見えない誰か」にもこの空気を届けたくなったそうです。
最初はInstagramを見よう見まねで始め、スマホで撮った川の写真や作業風景を投稿していきました。
投稿にコメントがつくことは少ないものの、来店時に「見ましたよ」と声をかけられることがあり、手応えを感じています。
担当者の価値観・こだわり
- 自然と人との距離が近い空間づくり
- お客様に「また来たい」と思ってもらえる安心感
- 素朴だけど丁寧な発信スタイル
- デザインにはシンプルさと温かさを大切に
- 地域とのつながりを仕事の軸に置いている
現状の課題(架空)

ここでは、松元さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。
発信が義務のように感じて楽しめない
投稿を始めた当初は新鮮でしたが、徐々に「続けなければいけない」という義務感が強くなってきました。週1回の更新を守ろうとするあまり、「何を出せばいいのか」「これは投稿に向いてるか」と考え込み、楽しむ余裕がなくなってきたそうです。
作業風景ばかりで投稿内容が単調になっている
投稿の主軸は、日々の作業風景や道具の手入れ風景など。誠実な投稿ではありますが、本人としては「同じような写真ばかりになっていないか」と不安もある様子です。
「つながり」を感じるきっかけが少ない
来店時に「見てますよ」と声をかけてもらうことはあるものの、コメントやリアクションが少なく、SNS上でのやり取りが希薄に感じられています。そのため「誰に届いているのか」が実感しづらいとのこと。
他店の投稿と比べて自信をなくすことがある
近隣の観光業者がTikTokでバズっているのを見て、つい自分の投稿と比べて落ち込むことがあるそうです。「自分は派手なことができない」と思い込んでしまいがちです。
動画投稿に興味はあるが技術的な不安が大きい
動画で空気感を伝えたいという想いはあるものの、「撮影の仕方」「編集の方法」「投稿のやり方」など、技術面に対するハードルが高く感じていて踏み出せずにいます。
SNS・動画活用による改善提案

ここでは、松元さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。
“音”を使ったショート動画で空気感を伝える
川のせせらぎや風の音など、写真では伝えきれない「現地の空気感」を短い動画で届けるのがおすすめです。ナレーションなしでも、自然音と雰囲気だけで充分に魅力が伝わります。
投稿テーマを「週替わり」でルール化
作業風景・自然の変化・道具紹介・お客様の声など、毎週の投稿テーマを事前に決めておくと、内容に悩まずに済みます。義務感を和らげるための工夫です。
キャプションは「伝えたいひとこと」だけでもOK
言葉選びに悩むときは、長文は不要。1枚の写真に「今朝の川、静かでした」など短くても思いがこもったひとことがあれば十分です。
予約投稿で“投稿の手間”を減らす
まとまった時間が取れるときに複数の投稿を準備し、週1ペースで自動配信することで心理的な負担を軽減します。Instagramのクリエイターツールでも予約可能です。
動画の撮影・編集を外注し、切り口だけ考える
「伝えたいこと」は本人が考え、撮影や編集はプロに任せる形もひとつの方法です。例えば「川の朝」「ガイド後の余韻」などテーマだけ提示する形での連携が現実的です。
提案によって期待される未来の変化

text : ご提案の実施によって、松元さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。 SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
自分らしく発信できるようになる
義務感から解放され、「無理なく、でも続けられる」投稿スタイルが定着すれば、発信そのものが楽しく感じられるようになります。
来店前からの“期待感”が生まれる
動画や写真で現地の空気が伝わることで、「行く前から楽しみ」「癒される」と感じてもらえる投稿になります。
新しい層との接点が生まれる
若い層や家族連れが、自然体験を求めて訪れるきっかけになります。「TikTokやリールで見て」といった新規顧客の流入が見込まれます。
“見られている”という実感がモチベーションに変わる
投稿に対する反応やコメントが少しずつ増え、「届いている」実感が松元さんのやる気にもつながっていきます。
地域との連携・企画にもつながる
発信内容が明確になることで、地域の他店舗や観光団体とのコラボレーション提案がしやすくなり、新たな展開が期待できます。
SNS運用サポートのご案内

text : 弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
動画撮影・編集のまるごと代行
「スマホを構えるのが苦手」「編集がわからない」という方のために、テーマ設定から納品まで一括で代行します。
発信プランのカスタム設計
投稿テーマ・頻度・使用メディアなど、事業内容にあわせて無理なく続けられる発信スタイルをご提案します。
写真・テキストの投稿テンプレート提供
「何を書けばいいかわからない」という方向けに、テンプレートや事例を提供し、自力での更新をサポートします。
反応分析と改善のフィードバック
「見られている実感がない」という方に向けて、反応数や推移を分析し、改善策をわかりやすくご提案します。
地域連携・PR支援の相談窓口
「他の事業者と連携したい」「観光イベントに絡めたい」などのご相談にも柔軟に対応しています。
まとめとご相談のご案内

text : 最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
「続けたいけど、つらい」気持ちに寄り添います
がんばっているけれど、楽しめていない。そんな投稿の悩みにこそ、私たちは力になれます。
投稿内容は“伝えたいこと”から始めてOK
技術や派手さよりも、「この風景を届けたい」「この瞬間を誰かに知ってほしい」という気持ちが大切です。
あなたらしい発信スタイルを一緒に探します
無理に「映え」を追わなくてもいい。事業に合った形で、自然に続けられるスタイルを一緒に見つけていきましょう。
「SNSがつらい」から「SNSで届く」へ
義務だった発信が、つながりを生む手段に変わる。そんな変化を、松元さんと同じように体験してほしいと思います。
ご相談はお気軽にどうぞ
今回の内容に少しでも共感いただけた方、似たお悩みを感じている方は、ぜひご相談ください。