
Vol.51 “映えない”投稿に悩むオーナー必見|SNSで伝わる空間演出とは?
篠原 隆司
「投稿が地味に見える」と悩む個人店オーナーが、空間の魅力をSNSで伝えるための改善アイデアをご提案します。
店舗の雰囲気は良いのに、SNSでうまく伝わらない——。
そんなモヤモヤ、感じたことはありませんか?
今回は、自然体の発信で共感を集める方法を考えます。
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、アートスクールを運営されている塚越真希さん(49歳・女性)です。地方都市の中心部で、親子でも安心して利用できる落ち着いたスタジオ空間を提供されています。
塚越 真希 さん(架空)
SNS担当の塚越真希さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 塚越 真希 |
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氏名カナ | ツカゴシ マキ |
性別 | 女性 |
年齢 | 49歳 |
立場 | オーナー |
SNS担当になった経緯 | 売上が落ち込み、テコ入れ策としてSNSに本腰を入れる必要が出た |
SNS経験・実績 | SNS歴なし。自力で試行錯誤しながら発信中 |
SNS以外の担当業務 | 接客、制作、デザイン、発送、管理業務全般 |
店舗プロフィール(架空)
塚越さんが運営する「凪の間スタジオ」は、静かな空間で創作に向き合えるアートスクールです。親子連れや観光客にも親しまれるよう、空間設計にもこだわっています。


店舗名 (架空) | 凪の間スタジオ |
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経営形態 | 個人事業 |
立地環境 | 地方都市中心部の路地裏 |
業種 | アートスクール |
サービス形態 | 対面ワークショップ+通販 |
定休日・営業時間 | 不定休・8:00〜16:00 |
従業員数 | 3人 |
開業 | 10年目 |
店舗の特長 | 白壁と木の温もりある空間。子連れでも安心 |
主要な来店方法 | 紹介、SNS、イベント経由 |
来店客の傾向 | 平日:主婦層、土日:家族連れや観光客 |
ターゲット層 | 親子で創作体験したい方、女性グループ |
開業理由 | 転職を機に、創作の場を地域に提供したいと思った |
収益構造 | 対面講座・作品販売・通販の複合型 |
主な競合媒体 | Googleマップ、Instagram |
競合状況 | 競合は少ないが認知度が低い |
今後の展望 | SNSとリアルイベントを連動させたい |
デジタル対応状況 | デジタル強者。業務もツールで効率化 |
過去の販促経験 | チラシ、イベント出展、紹介 |
SNS活用の目的 | 店舗の認知度向上、イベント集客 |
投稿の主な内容 | イベント告知、制作風景、店内紹介 |
SNS発信に関する情報
SNSに対する前向きな気持ちはあるものの、「映えないかも」という不安と向き合いながら、少しずつ発信を続けています。
SNS活用状況 | やや活用。継続には課題あり |
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投稿内容の主軸 | イベント情報・制作風景・空間の様子 |
使用機材 | スマホ+Canva |
投稿スタイル | 写真中心、落ち着いたトーン |
投稿頻度 | 週1回+イベント前後に連投 |
協力体制 | 本人中心、スタッフと交代で撮影 |
フォロワー対応 | コメントには余裕のあるときに返信 |
発信の目的 | 来店促進、空間の魅力を伝える |
悩み・困りごと | 投稿が地味に見えてしまう、反応が少ない |
投稿に対する反応 | 少ないが、感想をもらえたときは嬉しい |
モチベーションの源 | 投稿を見て来てくれたという声 |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、コロナ禍を経て売上が徐々に落ち込んできたことでした。
これまでは紹介や口コミでの来店が中心でしたが、新しい層へリーチする必要性を感じ、SNSを活用していこうと決意されました。
デジタルには強い塚越さんですが、これまで自ら発信する経験はなく、最初は投稿ひとつにも時間がかかる状態でした。
それでも「お客様に空間の雰囲気を届けたい」という想いから、スマホで写真を撮り、少しずつ投稿を始められたそうです。
投稿内容はイベント告知が中心。
最初はほとんど反応がありませんでしたが、「参加して良かったです」とコメントをもらえたことが励みとなり、今も試行錯誤しながら続けておられます。
担当者の価値観・こだわり
- 子連れの方でも安心して過ごせる空間づくり
- 過度に派手にせず、落ち着いた世界観を伝えたい
- 作品や空間の魅力を「空気ごと」届ける投稿を目指している
- Canvaなどを活用し、配色やレイアウトにもこだわり
- 一度来てくれた人が「また来たい」と思えるような発信
現状の課題(架空)

ここでは、塚越さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。
競合の投稿と比べて地味に感じてしまう
周囲の同業アカウントが鮮やかで目を引く投稿をしている中で、自分の写真は落ち着いた色味で地味に見えてしまい、劣等感を抱えてしまうことがあるそうです。
投稿に時間がかかり過ぎてしまう
一つの投稿に数時間かけてしまうこともあり、業務の合間に対応するには負担が大きいと感じています。
写真に自信が持てない
店内の雰囲気は良いが、光の入り方や構図が難しく、スマホで撮影した写真に満足できないという悩みも。
反応が少なく、発信の意味を見失いそうになる
投稿しても「いいね」やコメントが少なく、伝えたい気持ちが伝わっていないのではと不安に思うことがあります。
撮影タイミングが確保できない
接客や作業に追われていると、写真を撮る余裕がなく、気づけばイベント直前…ということも珍しくないとのことです。
SNS・動画活用による改善提案

ここでは、塚越さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。
空間の「音」と「光」を伝える雰囲気動画
写真では伝わりにくい静けさや優しい光の印象を、短いBGM付き動画で紹介。撮影はスマホでもOK、雰囲気を伝えるだけの構成で大丈夫です。
投稿テンプレートで発信時間を短縮
Canvaで3〜5種類の定型レイアウトを用意。曜日別・イベント前後などで使い回し、投稿作業にかかる時間を大幅に削減します。
予約告知を「シリーズ化」して定着
イベント募集投稿を3回に分けて、予約開始→制作風景→当日速報という流れに。投稿ネタを自然に作るルーチンになります。
「お客様の声」を視覚的に再利用
コメントや感想メッセージをスクリーンショットや吹き出し形式で投稿。自信を持って次のイベントを案内できます。
スタッフ協力による撮影当番制
週ごとにスタッフで撮影係を交代。塚越さんが撮れない日も素材が確保でき、自然な表情や作業風景も撮影できます。
提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、塚越さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。
SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
SNSの発信が自然な日常に溶け込む
無理なく続けられる投稿スタイルにより、発信が業務の一部として習慣化。プレッシャーから解放されます。
お店の「らしさ」が伝わりやすくなる
投稿写真や動画に空間の温度感が乗ることで、見た人が「行ってみたい」と思えるきっかけになります。
イベントの集客が安定してくる
定期的な情報発信によって、予約投稿のタイミングが読者にとってもわかりやすくなり、集客が計画的に。
来店者がSNSに言及してくれるようになる
「この投稿見て来ました」「あの雰囲気が好きで」といった声が少しずつ増え、継続のモチベーションに。
塚越さん自身の自信にもつながる
「自分でもやっていける」という感覚が積み重なり、発信に対してポジティブな意識が芽生えます。
SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
投稿テンプレートの設計支援
お店の雰囲気や言葉づかいに合わせた投稿テンプレートをご用意。誰でも迷わず投稿できる環境を整えます。
動画の撮影・編集サポート
スマホ撮影素材をもとに、印象的なショート動画を編集代行。空気感が伝わる発信をサポートします。
投稿アイデアの定例ミーティング
月1回、投稿ネタの相談や企画を行うオンラインミーティングを実施。継続力を一緒に支えます。
プロフィール・ハイライト整備
Instagramなどのプロフィールやハイライトの構成も見直し。来訪者にとって伝わりやすい導線づくりを行います。
撮影オペレーションのマニュアル化
撮影時の光の取り方・構図・カット割りなどをまとめた簡易マニュアルをご提供。誰でも“撮れる化”を目指します。
まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
“らしさ”を伝える投稿で差別化
無理に派手さを追わず、自分たちらしい発信が最大の魅力に。競合と比べずに、しっかり伝えるスタイルが大切です。
負担を減らす工夫で「続くSNS」に
投稿のルール化や役割分担によって、SNSが継続できる業務になります。がんばりすぎない運用が鍵です。
小さな反応を見逃さず自信に変える
コメントやリアクションなど、日々の反応は未来の財産。大きな成果より、続ける姿勢が信頼をつくります。
動画の力で“伝わる”が加速する
写真では伝わりづらい空間の魅力も、動画なら一瞬で共有可能。新しい表現手段としての可能性が広がります。
ご相談はいつでもお気軽に
発信に不安を感じている方へ。まずは話してみることから始めませんか?お悩みに寄り添ってご提案いたします。