
Vol.30 SNSが苦手でも続けられる投稿術|地域の洋服店が選んだやさしい発信スタイル
篠原 隆司
SNSに苦手意識を抱えながらも、地域に根ざしたやさしい発信を続ける洋服店の事例をご紹介します。
「撮るのが苦手」「反応が少なくてつらい」──
そんな想いを抱えながらも、丁寧に届ける投稿に共感が集まっています。
今回は、塩川さんの挑戦を通じて“続けられる発信”のヒントを探ります。
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
良かったらSNSのDM( X (担当:ゆり子) / Instagram (担当:ゆり子) )やお問い合わせフォームからご相談ください SNSのフォローもよろしくお願いいたします
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、地方都市の洋服店「あおばスタジオ」で働く塩川 久美さん。経理などの実務も担当しながら、SNS発信にも取り組まれています。
塩川 久美さん(架空)
SNS担当の塩川 久美さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 塩川 久美 |
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氏名カナ | シオカワ クミ |
性別 | 女性 |
年齢 | 50歳 |
立場 | 従業員(社員) |
SNS担当になった経緯 | SNSの改善を任されて新設ポジションに |
SNS経験・実績 | SNS歴1年未満。店舗紹介が中心 |
SNS以外の担当業務 | 経理や伝票整理などの事務全般 |
店舗プロフィール(架空)
塩川さんが働くのは、地域密着型の洋服店「あおばスタジオ」。自然素材にこだわり、ナチュラルな雰囲気の商品が並びます。


店舗名 (架空) | あおばスタジオ |
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経営形態 | 家族経営 |
立地環境 | 地方都市の中心部 |
業種 | 洋服店 |
サービス形態 | オンライン対応 |
定休日・営業時間 | 水曜定休・10:00〜18:00 |
従業員数 | 5人以上 |
開業 | 16年目 |
店舗の特長 | 国産素材とナチュラルな空間づくり |
主要な来店方法 | 公共交通 |
来店客の傾向 | 口コミで来る常連が多い |
ターゲット層 | 地元の30〜50代女性、観光客 |
開業理由 | 夢だった |
収益構造 | 予約制サービスと販売が主軸 |
主な競合媒体 | ブログ |
競合状況 | 近隣に大型チェーンがあり価格競争が激しい |
今後の展望 | ECを強化して新規層にリーチ |
デジタル対応状況 | やや活用 |
過去の販促経験 | イベント参加など |
SNS活用の目的 | 専門性をアピールしたい |
投稿の主な内容 | 作業風景 |
SNS発信に関する情報
塩川さんは、写真と文章を組み合わせた投稿で、商品の魅力や店舗の雰囲気を丁寧に伝えています。
SNS活用状況 | 活用中 |
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投稿内容の主軸 | 作業風景、商品紹介 |
使用機材 | スマホ |
投稿スタイル | 写真中心+文章で丁寧に紹介 |
投稿頻度 | 週1〜2回程度 |
協力体制 | 基本的に本人、たまに家族が撮影協力 |
フォロワー対応 | コメントは返信、DMは必要時のみ対応 |
発信の目的 | 専門性を伝え、新規層とつながる |
悩み・困りごと | 投稿内容・撮影の工夫が難しい |
投稿に対する反応 | 少しずつ来店につながってきている |
モチベーションの源 | コメントや来店時の「見てます」の声 |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、「もっとお店の魅力を外に伝えたい」という店舗全体の課題感から。
家族経営で運営する中、他のスタッフは接客や仕入れで手いっぱい。
そんな中、経理や事務業務を担当していた塩川さんが「SNSをやってみませんか?」と声をかけられたのが始まりでした。
最初はスマホで写真を撮るだけでも緊張していたそうですが、少しずつお客様から「投稿見てます」と声をかけられるようになり、やりがいを感じ始めているとのこと。
まだまだ模索中ではあるものの、自分の言葉で伝えることの力に気づき始めています。
担当者の価値観・こだわり
- 商品だけでなく、店舗の“空気感”を届けたい
- 温かく、誠実な語り口を意識している
- 苦手でも「続けることで見える景色」があると信じている
- 日常の積み重ねこそが、お店の魅力につながる
- お客様との“小さなつながり”を大切にしている
現状の課題(架空)

ここでは、塩川さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。
SNSが苦手で投稿が後回しに
SNSはまだ慣れず、忙しさにかまけて投稿が後回しになってしまうことも多いそうです。 撮影や文面づくりに迷っているうちに一日が終わってしまう日もあるとのこと。
スタッフに頼みづらく一人で抱えがち
店内業務もこなすなかで、撮影を手伝ってもらいたいと思っても、声をかけることに気が引けてしまい、結局ひとりでなんとかしてしまうことが多いとのことです。
投稿の反応が少なくモチベーションが落ちる
がんばって投稿したものの、いいねやコメントがほとんどなく、意味があるのか不安になることも。反応があるときとの差が大きく、気持ちが上下しがちです。
何を撮るべきか悩みがち
商品写真以外にどんな内容を載せたらよいか分からず、投稿のネタ探しに時間がかかるのが悩みのひとつです。 日々の業務と並行して考えるのが大変とのこと。
ECと連動した発信ができていない
オンラインストアを運用しているものの、SNSからの導線づくりが難しく、実店舗紹介ばかりの内容になってしまっているのも課題です。
SNS・動画活用による改善提案

ここでは、塩川さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。
撮影は“その場で1枚”だけでもOK
無理に構えた投稿よりも、日常の延長でパッと撮った1枚がかえって共感されます。 商品を並べ終えた直後や、開店前の空気感をスマホでサクッと残すだけでも十分です。
「語りかけるような」文体を大切に
塩川さんの文章には、誠実で穏やかな人柄がにじみ出ています。 まるで会話のように語るスタイルをそのまま活かしてOK。文字数も気にしすぎなくて大丈夫です。
ハッシュタグと位置情報を活用して観光客にも届く導線を
地域名+洋服系ワード、観光地名をかけ合わせたタグを使えば、旅行者の検索にもヒットしやすくなります。 店頭POPにも「Instagram見てね」と載せることで双方向の導線づくりも可能です。
投稿の型を決めて“悩まない仕組み”に
曜日ごとにテーマを決めておくと、考える時間がグッと減ります。 「月曜:新入荷」「水曜:コーデ紹介」「金曜:日々のひとコマ」などルーティン化をおすすめします。
EC商品紹介は「投稿→リンク」の導線強化を
ECに掲載する商品の中から「1点だけ紹介」する投稿を週1で実施。 「この商品はオンラインで購入できます」と一言添えるだけでも、導線が明確になり効果が期待できます。
提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、塩川さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。
SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
発信が“自然体”で続けやすくなる
「がんばらなくていい」と思えるようになれば、気持ちのハードルがぐっと下がり、投稿が習慣に変わっていきます。
観光客やEC経由の新しい来店動機が生まれる
Instagramで偶然見つけた投稿から来店につながる“出会い”が生まれ、今までと違う客層にも届くようになります。
店舗の“空気感”が画面越しにも伝わる
ナチュラルで落ち着いた店舗の雰囲気をSNSでも感じてもらえるようになり、投稿がブランドイメージを形づくります。
スタッフとの協力体制が少しずつ整う
「1枚だけ撮ってもらえる?」など、無理なくお願いする習慣が生まれ、SNSが“チームの一部”として根づいていきます。
投稿=接客の一部という意識が芽生える
直接の来店がなくても、お客様に語りかけるような投稿が“もうひとつの接客”となり、店の信頼やファンづくりにつながっていきます。
SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
初期設計から投稿の習慣化まで、やさしく伴走します
目標設定、発信テーマの整理、無理のない投稿頻度の設計まで、一緒に考えながら進めます。
動画制作や投稿代行など、必要な部分だけ外注可能
「ここだけ頼みたい」にも対応可能です。短尺動画や店舗紹介動画の制作もお任せください。
月1回の壁打ち相談で、継続しやすい仕組みを
運用が止まりそうなタイミングでも「ちょっと聞いてください」でOK。続けられる仕組みをご提案します。
低予算でもOK。できる範囲で確実に前進
小規模事業者向けに、必要最低限からスタートできる柔軟な支援プランをご用意しています。
地域に根ざした個人店の発信を、全力で応援します
全国どこでも対応可能ですが、特に“地元の魅力を発信したい”という方の力になりたいと考えています。
まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
「SNSは苦手」でも大丈夫
向いていないかも、と思っても大丈夫です。 自分らしい発信ができるようになると、続けることが楽しくなっていきます。
まずは“今あるもので”始めてみる
スマホ1台でも、1枚の写真でもOK。 今できることを、今の自分で伝えていくことが一番大切です。
お客様との“つながり”を育てる時間に
投稿を通じて反応が返ってくる喜びを感じられるようになると、SNSがコミュニケーションの場になります。
続けられる発信には、無理のない工夫がある
頑張りすぎず、型を決めて、少しずつ。 自分に合ったペースで発信していきましょう。
ご相談はいつでもお気軽にどうぞ
「これ、自分にも当てはまるかも」と思った方は、ぜひ一度ご相談ください。小さな一歩が、大きな変化につながるかもしれません。