
Vol.26 68歳店主のSNS再挑戦。発信が「義務」から「楽しみ」に変わるまで
篠原 隆司
SNS担当スタッフの退職をきっかけに、自ら投稿を引き継ぐことになった68歳の和菓子店店主。苦手意識を抱えながらも、発信の意味を探し続けています。
投稿のたびに「これでいいのか」と迷ってしまう
でも、誰かが見てくれていると、少しだけ前向きになれる
そんな浅野さんの“続けられる発信”の工夫をご紹介します
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
良かったらSNSのDM( X (担当:ゆり子) / Instagram (担当:ゆり子) )やお問い合わせフォームからご相談ください SNSのフォローもよろしくお願いいたします
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、港町の和菓子店「海辺商店」の店主・浅野裕介さんです。和菓子と自家製ハーブティーを提供しながら、観光客や地元の常連さんに愛されるお店を営んでいます。
浅野 裕介 さん(架空)
SNS担当の浅野裕介さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 浅野 裕介 |
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氏名カナ | アサノ ユウスケ |
性別 | 男性 |
年齢 | 68歳 |
立場 | オーナー |
SNS担当になった経緯 | 前任のスタッフが退職したため、やむなく引き継いだ |
SNS経験・実績 | Twitterで2年ほどイベント告知などを投稿 |
SNS以外の担当業務 | 和菓子の仕込み、店舗運営全般 |
店舗プロフィール(架空)
浅野さんが運営する海辺商店をご紹介します。


店舗名 (架空) | 海辺商店 |
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経営形態 | 個人事業 |
立地環境 | 港町の観光エリア、駅徒歩圏内 |
業種 | 和菓子店 |
サービス形態 | 店舗販売+イベント出張 |
定休日・営業時間 | 不定休・8:00〜16:00 |
従業員数 | 4人 |
開業 | 開業12年目 |
店舗の特長 | 海の見えるテラス席と自家製ハーブティー |
主要な来店方法 | 徒歩 |
来店客の傾向 | 地元の常連+観光客 |
ターゲット層 | 若年層〜中高年の観光・カフェ巡り層 |
開業理由 | 子育て後の再出発として |
収益構造 | 店舗でのテイクアウト販売中心 |
主な競合媒体 | YouTube・Instagram |
競合状況 | 近隣に価格競争のある大型チェーンあり |
今後の展望 | 常連を大切にしつつ、若年層にも認知を広げたい |
デジタル対応状況 | ややアナログ派 |
過去の販促経験 | 地域新聞・観光マップ掲載・SNS告知 |
SNS活用の目的 | 季節商品の告知、認知拡大 |
投稿の主な内容 | 和菓子の豆知識、季節商品の紹介 |
SNS発信に関する情報
店舗の日常や季節商品を伝えるため、写真と短文で発信を行っています。
SNS活用状況 | 活用中(低頻度) |
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投稿内容の主軸 | 和菓子の豆知識と季節商品の紹介 |
使用機材 | スマートフォン |
投稿スタイル | 写真+短文(語りかけるように) |
投稿頻度 | 週1回程度 |
協力体制 | 娘が文面や写真を手伝うことも |
フォロワー対応 | コメント・DMには丁寧に簡潔に返信 |
発信の目的 | 若年層への認知拡大、来店促進 |
悩み・困りごと | 投稿内容に迷い、意味があるか不安になる |
投稿に対する反応 | 反応が少なく自信を失いかけている |
モチベーションの源 | 「SNS見て来ました」と言われたとき |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、以前SNSを担当していた若いスタッフが退職してしまったことでした。
浅野さんは68歳。
和菓子の仕込みや接客をこなしながら、SNSまで引き継ぐことに不安を感じていました。
当初はそのまま投稿を止めようかとも考えたそうですが、「SNSを見て来た」というお客様の声を思い出し、少しずつでも続けようと決心。 しかし、いざ自分で投稿をしてみると、文章を考えるのも、写真を選ぶのも一苦労。「これでいいのか」「誰かが見てくれているのか」と迷いながらの投稿が続きました。
今は娘さんに写真選びや文章の確認を手伝ってもらいながら、週に一度だけ、気負わず投稿するスタイルに落ち着きつつあります。
担当者の価値観・こだわり
- 四季を感じる和菓子の魅力を、きちんと伝えたい
- 地元の常連さんとの関係を何より大切にしている
- 観光客にも、自分の言葉で店の魅力を届けたい
- 道具や素材にもこだわり、丁寧な仕事を心がけている
- 無理のない形で、長く発信を続けたい
現状の課題(架空)

ここでは、浅野さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。
投稿に時間がかかりすぎる
一枚の写真と一文を書くのにも、何度も見直してしまう浅野さん。仕込みや営業が終わってから作業するため、投稿に時間を割けず、結局そのまま何日も経ってしまうこともあります。
反応が少なく、不安になる
「投稿しても“いいね”が少ないと、意味があったのか分からなくなる」と浅野さん。かつてスタッフがいた頃と比べ、手応えがなくなったことが悩みの種です。
何を投稿すればいいか迷う
イベントの告知以外で「どんな話をすればいいのか分からない」と感じています。商品の魅力や季節感はあるのに、それをどう切り取ればいいのか分からず、発信が滞ってしまいます。
写真の撮り方が分からない
スマートフォンでの撮影には慣れているものの、構図や明るさの調整など「見栄えがよくなる撮り方」が分からず、思うような写真が撮れません。
義務感で続けていて疲れる
「誰もやる人がいないから自分がやるしかない」という気持ちでSNSを続けている浅野さん。楽しんで発信していた頃のような気持ちには戻れていません。
SNS・動画活用による改善提案

ここでは、浅野さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。
Instagramをメインに、写真+ひとこと投稿から
まずはInstagramを主軸に。商品の魅力が伝わりやすい写真と、浅野さんのやさしい言葉を添えた短文で、負担なく投稿を始めましょう。
写真は「手元」や「仕上がり」を切り取るだけでOK
撮影は仕込み中の和菓子や、お茶の湯気が立つ瞬間など「手元中心」で十分。顔を出さずとも雰囲気は十分伝わります。
週1投稿に絞って、時間を決める
「毎日やらなきゃ」と思わず、日曜の午後など、決まった時間に1回だけ投稿するリズムをつくれば、継続のハードルがぐっと下がります。
豆知識投稿は「季節の商品とセット」で
「今の時期に食べる意味がある」和菓子の背景を、ほんのひと言添えて紹介。お客様との会話の延長として投稿しましょう。
娘さんに“見直し”だけ頼む仕組みを
文章の添削や写真の選定を家族にお願いすることで、投稿への不安が和らぎます。浅野さん自身は「想いを綴る」ことに集中できます。
提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、浅野さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。
SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
観光客が立ち寄るきっかけが生まれる
和菓子や景色の写真をきっかけに、SNSで偶然見つけた観光客がふらっと訪れてくれる機会が増えます。
「投稿が楽しみ」と言われるようになる
季節のお菓子や豆知識の投稿が話題になり、「あの投稿見ました」と声をかけてもらえることで、やりがいが生まれます。
SNSが義務から“表現”に変わる
自分のペースで、伝えたいことだけを投稿するスタイルに変えることで、発信が気持ちの表現に変わっていきます。
常連以外の来店が自然に増える
「ここに行ってみたい」とSNSを見て来店する若いお客様が増え、リピーター以外の層とも自然につながれるようになります。
ご本人のSNSへの抵抗感が薄れていく
やってみたら意外と楽しい、と思える投稿体験を重ねることで、苦手意識や不安感が徐々に和らいでいきます。
SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
やさしい初期設計から伴走
Instagramアカウントの立ち上げから、プロフィール設計、最初の投稿までを一緒に進めていきます。
写真撮影や動画編集も部分的に代行可能
撮影や編集が苦手な方には、商品や店舗の魅力を引き出す写真・動画素材をこちらでご用意することも可能です。
月1回の壁打ち相談で継続をサポート
「この投稿どうだった?」「最近の反応はどう?」といった振り返りや改善の相談を、月1回のオンラインで実施可能です。
無理のない頻度で習慣化を支援
週1回・月4回など、個人店に合った投稿のペース設計をご提案。長く続けられる仕組みづくりをお手伝いします。
低予算でも安心の柔軟な支援体制
必要な部分だけ外注し、できることはご自身で続けられるよう設計。費用対効果の高いサポートを目指します。
まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
「ひとりで全部やらなきゃ」と感じている方へ
投稿のたびに心が疲れていたあなたへ。まずは、無理のない一歩から始めてみませんか。
発信が「義務」から「気持ちの表現」に変わる
だれかに伝えたい、という気持ちを写真と短い言葉にのせて。投稿は“報告”でなく、“表現”でいいのです。
投稿内容に悩んだときは「日常」にヒントを
特別なことを発信しようとしなくても、日々の仕込みやふとした一枚にこそ、お店の魅力が詰まっています。
一緒に“らしさ”を探しましょう
SNSを通じて伝える「あなたのお店らしさ」を、一緒に見つけていくお手伝いができればうれしいです。
まずは、お話を聞かせてください
「うちも同じかも」と思った方は、お気軽にご相談ください。ご連絡、お待ちしています。