
Vol.21 一人でSNS運用に悩む雑貨店スタッフへ|共感されるやさしい発信の始め方
篠原 隆司
観光地の雑貨店で一人奮闘するスタッフが抱える「投稿が続かない」「自信がない」SNS運用の悩みに、共感と実用性を込めた提案をご紹介します。
やさしい空間を、やさしい方法で伝えるには?
発信が苦手でも、続けられる形はある。
「やらなきゃ」から「やってみたい」へ――その一歩を支えます。
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
良かったらSNSのDM( X (担当:ゆり子) / Instagram (担当:ゆり子) )やお問い合わせフォームからご相談ください SNSのフォローもよろしくお願いいたします
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、地方の雑貨店「音の葉ハウス」で働く大松智恵さんです。経理や接客をこなしながら、SNS運用も担当されています。
大松智恵さん(架空)
SNS担当の大松智恵さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 大松 智恵 |
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氏名カナ | オオマツ チエ |
性別 | 女性 |
年齢 | 47歳 |
立場 | 従業員(若手) |
SNS担当になった経緯 | 若いからという理由だけで任された |
SNS経験・実績 | SNS歴2年。個人投稿や動画編集アプリにも挑戦中 |
SNS以外の担当業務 | 経理、接客、商品陳列、梱包、伝票整理など |
店舗プロフィール(架空)
大松さんが運営に携わる「音の葉ハウス」は、自然と調和する癒しの雑貨店です。


店舗名 (架空) | 音の葉ハウス |
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経営形態 | 個人事業 |
立地環境 | 地方都市郊外の海沿い、観光ドライブスポット |
業種 | 雑貨店 |
サービス形態 | 通販と店舗併用型、テラス席あり |
定休日・営業時間 | 火曜定休・9:00〜17:00 |
従業員数 | 1人(大松さんのみ) |
開業 | 10年目 |
店舗の特長 | 海が見えるテラス席と自家製ハーブティーが人気 |
主要な来店方法 | 徒歩・ドライブ中の立ち寄り |
来店客の傾向 | 観光客中心、一見客がほとんど |
ターゲット層 | 30〜50代の女性、癒しや自然志向の人 |
開業理由 | 副業からの転身、好きな空間を形にしたかった |
収益構造 | 雑貨販売、ハーブティー提供、通販 |
主な競合媒体 | YouTube |
競合状況 | 競合は少ないが地域内での知名度は低い |
今後の展望 | SNSとリアルイベントを連動させて集客したい |
デジタル対応状況 | デジタル強者(個人レベルでは対応可能) |
過去の販促経験 | イベント参加経験あり |
SNS活用の目的 | 問い合わせや予約のきっかけを増やしたい |
投稿の主な内容 | スタッフの日常、店内の様子、作業風景など |
SNS発信に関する情報
日常業務の合間を縫って、丁寧な発信を心がけているそうです。
SNS活用状況 | 未活用に近い状態。個人で時折投稿 |
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投稿内容の主軸 | 店内の空気感、日常の作業、自然の風景 |
使用機材 | スマホ(iPhone)+三脚 |
投稿スタイル | 写真+短文、ナチュラルで落ち着いたトーン |
投稿頻度 | 週1回以下、不定期で止まってしまうことも |
協力体制 | スタッフ不在のため完全に1人で担当 |
フォロワー対応 | コメントは見ているが返信頻度は低め |
発信の目的 | 店の空気感を伝えて、問い合わせや来店につなげたい |
悩み・困りごと | 撮影ができない、動画が続かない、反応がない |
投稿に対する反応 | 「癒される」などポジティブな声が少数あり |
モチベーションの源 | 誰かに届いたと実感できたときの喜び |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、「若いから」という理由でした。
深く経験があったわけではなく、業務の合間にスマホで投稿するようになったのが始まりです。
当初は店の風景や雑貨の写真を静かに投稿していましたが、反応はまばら。店の雰囲気をうまく伝えられているのか不安になり、投稿が止まってしまうことも。
それでも時折届く「癒された」「行ってみたい」という声が励みとなり、最近ではスマホアプリで動画にも挑戦しています。
無理なく続けたい
その想いが彼女の原動力です。
担当者の価値観・こだわり
- 商品の魅力ではなく、空間の心地よさを伝えたい
- 映えるより、穏やかさや癒しを大事にしたい
- 無理なく、できる範囲で発信を続けたい
- 見た人がふっと和らぐような投稿を意識
- 自分らしい語りかけ口調で、飾らない表現を心がけている
現状の課題(架空)

ここでは、大松さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。
業務が立て込んでいて撮影のタイミングがつかめない
一人で店を切り盛りしているため、接客や在庫管理、伝票処理などに追われ、撮影する時間を確保するのが難しい状況です。特にお客様がいない時間を狙うとなると、投稿用素材を用意するだけでもひと苦労だといいます。
撮影や編集の工夫ができないまま投稿が止まってしまう
スマホで撮影した動画に字幕を入れようとしたものの、うまくいかず諦めたことも。動画編集アプリは少しずつ触れているものの、時間がかかるため億劫に感じてしまい、結果的に投稿が続かない状態が続いています。
店の雰囲気をどう切り取ればよいか分からない
海の見えるテラスやハーブティーの香りなど、「空気感」が魅力のお店。けれど、写真や動画でその魅力をどう表現すればよいのか悩んでいるとのこと。映える写真ではなく、癒しや静けさをどう伝えるかが課題です。
リアクションが少なく、やっても意味がないと感じてしまう
投稿を続けても「いいね」やコメントが増えず、自信をなくしてしまうことが多いそうです。見てくれている人がいると頭では分かっていても、目に見える反応がないと、発信の意義が揺らいでしまうとのこと。
自分の表現に自信が持てない
「私なんかが出て行っていいのかな」「お店の代表としてふさわしい投稿なのか分からない」——そんな気持ちが投稿時にいつもよぎるそうです。丁寧で控えめな性格ゆえに、前に出ることに抵抗があるようです。
SNS・動画活用による改善提案

ここでは、大松さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。
「写真+ひと言」から始めるリズム投稿
手の空いた時に撮った写真に、短い文章を添えるスタイルなら負担が少なく続けやすいです。「朝の仕込み風景」「今日は海が穏やかです」など、日常の中のひとコマを切り取るだけでも、お店の雰囲気が自然と伝わります。
手元だけのワンカット動画で“らしさ”を伝える
ハーブティーを淹れる、棚を整える——そんな日常作業を手元中心で撮影し、字幕やナレーションなしで投稿。編集の負担を最小限にしつつ、音や動きから静かな空間が伝わる動画になります。
ストーリーズを活用して、リアルタイムの空気感を伝える
投稿よりも気軽に使えるストーリーズは、大松さんのような方にぴったり。写真1枚だけでも「今」のお店の様子を伝えることができ、積み重ねることで親しみも生まれます。
撮影は「毎日」ではなく「1日でまとめて数本」を目指す
撮影が負担になっている場合、1日で複数カットを撮っておき、投稿予約やストックとして使う方法も有効です。忙しい時期はそのストックでつなぐ形なら、無理なく継続できます。
「書きかけでもOK」の下書き習慣をつける
完璧な投稿を目指さず、ひとまずスマホのメモ帳に書き溜めておくことで心理的ハードルを下げられます。文章が思いつかないときは、写真だけ保存しておくだけでも十分です。
提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、大松さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。 SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
投稿が“作業”から“気づきの共有”に変わる
「やらなきゃ」だった投稿が、「これを伝えたい」に変わっていくと、SNSは義務ではなく、日常の発見を誰かと分かち合う場になります。その変化が、大松さんの負担感を軽くしてくれるはずです。
一見客から「気になっていた人」へと関係が深まる
SNSでの発信を通じて、「前から見ていた」という来店が増えていきます。観光地での一見客が、“偶然”ではなく“選んで来てくれた人”に変わる可能性があります。
反応の数より「共感の質」が大切だと気づける
フォロワー数や「いいね」の数ではなく、「あの投稿、好きです」といった声が届くようになると、大松さん自身の投稿への向き合い方が変化します。数字では見えない手応えが、継続の力になります。
動画を通じて“空間の記憶”が残る発信に
五感に訴える動画投稿が少しずつ溜まっていくことで、お店を訪れたことがある人にとっての「記憶のトリガー」になります。再訪や紹介にもつながるきっかけになります。
発信が「お店の魅力を守る手段」になる
目立つための投稿ではなく、丁寧に続ける発信が「うちの魅力を守る手段」になっていきます。静かな店づくりと矛盾しないSNSのあり方を見つけることができます。
SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
初期設計から投稿の習慣化まで、やさしく伴走します
「何を投稿すればいいの?」という悩みから、「どう習慣にするか」まで、一緒に考えながらサポートします。大松さんのように業務と両立したい方にも安心してご相談いただけます。
動画制作や投稿代行など、必要な部分だけ外注可能
「投稿は自分でやるけれど、編集だけ頼みたい」「企画だけお願いしたい」など、柔軟な外注対応が可能です。負担を減らしながら、自分らしい発信を実現できます。
月1回の壁打ち相談で、無理なく継続できる仕組みづくり
日々の悩みを一人で抱え込まないために、定期的な壁打ち相談を設けています。モチベーション維持や、改善アイデアの整理にも役立ちます。
低予算でもOK。できる範囲で確実に前進する支援体制
限られた予算内でできることをご提案し、「少しずつでも確実に進める」支援を心がけています。初期費用を抑えたい方にもご好評です。
地域に根ざした個人店の発信を、私たちは全力で応援します
目立つことよりも「自分たちらしさ」を大切にする店舗こそ、SNSで輝ける可能性があります。私たちは、そんな想いに寄り添い続けます。
まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
「やらなきゃ」から「やってみたい」に変わる一歩
大松さんのように、SNSを続けられない理由は「やる気がない」からではなく、「うまくできない不安」からかもしれません。その気持ちに寄り添った一歩から始めましょう。
発信は、伝えたいと思ったときがベストタイミング
忙しい日々のなかでも「これ、伝えたいな」と感じた瞬間こそが投稿のチャンス。完璧じゃなくていい、その気持ちこそが発信の原点です。
空気感や人柄がにじむ投稿が、共感を呼びます
文章が得意でなくても、写真だけでも、日常の小さな発信が誰かの心を動かすことがあります。大切なのは、「自分の言葉」で届けることです。
続かないことを責めないで。続け方を一緒に探しましょう
「投稿が止まってしまった…」と悩む必要はありません。再開のきっかけを一緒につくるお手伝いを、私たちがいたします。
まずは、小さな一歩からでも始めてみませんか?
もし「自分にも当てはまるかも」と思ったら、お気軽にご相談ください。お話を伺うところから、ゆっくり進めていきましょう。