
Vol.31 SNSが苦手でも大丈夫。共感される発信に変わる雑貨店の工夫とは
篠原 隆司
SNSに自信がない雑貨店スタッフが、自然体の投稿で共感を集め始めた事例をご紹介します。
「投稿しても反応がない…」「続けられるか不安…」
そんな思いを抱えながらも、少しずつ発信に向き合う姿を描きました。
SNSが苦手でも、届けたい気持ちがあればきっと伝わります。
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
良かったらSNSのDM( X (担当:ゆり子) / Instagram (担当:ゆり子) )やお問い合わせフォームからご相談ください SNSのフォローもよろしくお願いいたします
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、地方都市の観光地にある雑貨店で働く西田智晴さんです。海の見える静かなテラス付き店舗で、ナチュラル雑貨や自家製ハーブティーの提供を行っています。
西田 智晴さん(架空)
SNS担当の西田智晴さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 西田 智晴 |
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氏名カナ | ニシダ トモハル |
性別 | 男性 |
年齢 | 47歳 |
立場 | 従業員(最年少) |
SNS担当になった経緯 | 社内で最も若く、デジタルに強そうという理由で任された |
SNS経験・実績 | SNS歴2年。個人でも運用経験があり、動画編集にも挑戦中 |
SNS以外の担当業務 | 接客、空間づくり、商品ディスプレイ |
店舗プロフィール(架空)
西田さんが勤務する「心の庭店」は、癒しと自然をテーマにした観光地の小さな雑貨店です。


店舗名 (架空) | 心の庭店 |
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経営形態 | 個人事業(副業オーナー) |
立地環境 | 地方都市郊外の観光地、小高い丘の上 |
業種 | 雑貨店 |
サービス形態 | 実店舗+イベント出店対応 |
定休日・営業時間 | 火曜定休・9:00〜17:00 |
従業員数 | 1人(西田さんのみ) |
開業 | 10年目 |
店舗の特長 | 海の見えるテラス、自家製ハーブティーが人気 |
主要な来店方法 | 徒歩(最寄り観光施設から)・観光バス・車 |
来店客の傾向 | 観光地立地のため一見客が中心 |
ターゲット層 | 癒しを求める20〜50代女性やカップル |
開業理由 | 副業として、癒しと自然をテーマにスタート |
収益構造 | 予約制サービスと物販の併用 |
主な競合媒体 | YouTube・地域情報サイト |
競合状況 | 類似業態は少ないが、知名度が低い |
今後の展望 | SNSとリアルイベントを連動させて集客したい |
デジタル対応状況 | デジタルに強く、ツールの導入に積極的 |
過去の販促経験 | イベント参加などリアル販促が中心 |
SNS活用の目的 | 店舗の空気感や雰囲気を届け、採用にもつなげたい |
投稿の主な内容 | テラス風景、ハーブティー、日常のやりとり |
SNS発信に関する情報
店舗の空気感を伝えるために、自身の言葉で試行錯誤しながら発信しています。
SNS活用状況 | 公式アカウントあり。投稿は少なめで試行錯誤中 |
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投稿内容の主軸 | 店内風景、テラス、ハーブティー、常連の声 |
使用機材 | スマートフォン(撮影・投稿ともに) |
投稿スタイル | 写真+ひとこと、穏やかで語りかける文体 |
投稿頻度 | 週1〜2回を目標にしているが波あり |
協力体制 | 撮影・投稿は基本的に本人。まれにオーナーが意見 |
フォロワー対応 | コメントには丁寧に返信。DMは必要時のみ対応 |
発信の目的 | 店舗の雰囲気を伝えて認知度UP。採用にもつなげたい |
悩み・困りごと | 方向性の迷い、反応の少なさ、動画作業の負担 |
投稿に対する反応 | 一部の常連客からコメントあり。それ以外は少なめ |
モチベーションの源 | 「行ってみたい」と言ってもらえる投稿の反応 |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、「若いから」「デジタルに強そうだから」との理由でした。
最年少の西田さんが自然とその役割を担うことになり、個人的なSNS経験を頼りに運用を開始。
投稿の方向性や反応の薄さに戸惑いながらも、雰囲気を届けたいとの思いを支えに発信を続けています。
担当者の価値観・こだわり
- 「映え」より「伝わる」発信を大事にしている
- 来店しなくても癒しを届けたいという気持ち
- 投稿は静かで穏やかなトーンを意識
- 常連客との小さなやり取りを大切にしている
- 日々の投稿に“ひとこと”の温かさを込めている
現状の課題(架空)

発信の方向性に迷いがある
オーナーは商品のプロモーションを重視する一方で、西田さんは店舗の雰囲気や日常を大切にしたいと感じており、発信の方向性が定まりません。
投稿への反応が少なく、自信が持てない
SNSで発信しても「いいね」やコメントがほとんどなく、見られている実感が得られず、やがて投稿が滞ることに。
動画編集に時間がかかり、継続が難しい
スマホでの動画撮影と編集に挑戦しているが、1人での業務の合間には負担が大きく、思うように更新できない。
店舗の魅力をどう伝えればいいか分からない
自然や癒しをテーマにした店の雰囲気を写真だけで伝えることに限界を感じている。
投稿を続ける精神的なハードルがある
批判や否定的な反応を恐れてしまい、投稿内容に慎重になりすぎてしまう。
SNS・動画活用による改善提案

写真+ひとこと投稿を基本スタイルに
手軽に続けられるように、スマホで撮った店内風景や商品を使い、短い文章で思いを添えるスタイルをベースにします。
「テラスの四季」シリーズで自然の魅力を伝える
季節の変化を活かした定点観測的な投稿を行い、風景と共にお店の魅力が伝わる企画に。
音声なしの手元動画で“静かな癒し”を届ける
ハーブティーを注ぐ様子や雑貨の包装作業など、無言の手元動画を投稿。編集負担が少なく、雰囲気重視の動画表現に適しています。
常連の声や日常の小さな出来事を投稿に反映
コメントや接客中のやり取りから得られた“ひとこと”を発信に取り入れることで、距離感の近い発信に。
週1回の「ゆったり営業日記」投稿で継続を習慣化
曜日を決めて投稿することでリズムをつくり、無理のない範囲で発信を続けやすくします。
提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、西田さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。
SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
共感でフォロワーが少しずつ増えていく
無理のない投稿を続けるうちに、言葉や写真に共感した人が自然とフォローしてくれる流れが生まれます。
お店の空気感が“写真越し”に伝わる
静かな店内や季節の移ろいが投稿から伝わり、「ここに行ってみたい」と思われるきっかけに。
投稿が「業務」から「やりがい」に変わる
お客様からの温かい反応や共感の声が、発信そのものに喜びを感じるきっかけになります。
オーナーとの発信方針のすり合わせが進む
定期的に反応を共有することで、発信の方向性についての対話が生まれ、ズレが徐々に解消されます。
「発信が苦手」な他店からも参考にされる存在に
自然体の投稿でフォロワーがつき、他店舗の担当者から「うちもできそう」と思ってもらえるようになります。
SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
初期設計から投稿習慣まで、やさしく伴走
アカウント設計や投稿方針の整理からスタートし、無理のないペースで習慣化を支援します。
必要な範囲だけ頼れる「部分外注」も可能
動画制作やテンプレート作成など、必要な部分だけを外注できる柔軟な仕組みをご用意しています。
月1回の壁打ち相談で不安を解消
定期的な壁打ちによって、発信の迷い・方向性・運用負担を整理する時間を持てます。
予算に合わせた段階的サポート体制
小規模店舗でも利用しやすいよう、低予算からスタートできる設計です。
地域に根ざした個人店を本気で応援
「続けられる発信」を大切にする店舗の方に寄り添い、地元発信の力になれるよう全力で支援しています。
まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
ひとり運営でもできることはある
全部を完璧にやらなくてもいい。できる範囲の発信が、誰かの心に届くことがあります。
「苦手だからこそ届く」やさしい投稿
SNSに苦手意識がある人の投稿は、等身大の視点だからこそ共感を生みやすいのです。
続けられなかった過去も、発信の糧に
一度止まった経験も、再開する勇気も、すべてが「発信者」としての厚みになります。
まずは「誰かひとり」に届けるつもりで
多くに届かなくても、ひとりの誰かに届けばそれでいい。そんな気持ちから始めましょう。
ご相談はいつでもお気軽にどうぞ
はじめての方も大歓迎。話してみるだけでも、一歩前に進めるかもしれません。