
Vol.28 SNSが苦手な店主でも続けられる発信|静かなカフェのやさしいSNS活用
篠原 隆司
「SNSは苦手だけど、お店の想いは伝えたい」そんなカフェオーナー・赤野さんのために、やさしく始めるSNS活用のアイデアをご提案します。
静かな空間にぴったりな発信スタイルとは?
スマホ1台でも大丈夫?負担を減らすコツは?
発信が“義務”ではなく“日課”になるまでの道のりを一緒に考えます。
この記事では、架空のヒアリング内容をもとに、SNS初心者の方でも取り組める運用プランと具体的な施策をご紹介します。
企画の趣旨
こんにちは、「SNS運用 勝手に企画提案」担当のゆり子です。
動画編集、SNSのことはゆり子が担当してまいります。
よろしくお願いいたします。
「SNS運用 勝手に企画提案」は実在しない架空の人物・お店を設定し、弊社にSNS運用の相談があったていで私なりの考えを交え提案していく企画です
本ページに記載の内容はお店も人物も実在しない架空のものです
良かったらSNSのDM( X (担当:ゆり子) / Instagram (担当:ゆり子) )やお問い合わせフォームからご相談ください SNSのフォローもよろしくお願いいたします
相談者プロフィール(架空)
今回ご相談いただいたのは、都市近郊で「ゆらり工房」というカフェを運営する赤野範之さんです。ひとりで店舗を切り盛りしながら、静かな空間を提供しています。
赤野 範之さん(架空)
SNS担当の 赤野 範之 さんについて、基本情報をご紹介します。

氏名 (架空) | 赤野 範之 |
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氏名カナ | アカノ ノリユキ |
性別 | 男性 |
年齢 | 37歳 |
立場 | 法人カフェの代表(社長) |
SNS担当になった経緯 | お店の空気を自分の言葉で伝えたくなったため |
SNS経験・実績 | SNS歴なし。初投稿にも不安がある状態 |
SNS以外の担当業務 | 仕込み・接客・在庫・出張対応すべて |
店舗プロフィール(架空)
赤野さんが運営するカフェ「ゆらり工房」は、海が見える静かなテラス席が魅力の、癒しをテーマにした店舗です。


店舗名 (架空) | ゆらり工房 |
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経営形態 | 法人 |
立地環境 | 都市近郊の海沿いベイエリア |
業種 | カフェ |
サービス形態 | 拠点+出張型のハイブリッド |
定休日・営業時間 | 火曜定休・9:00〜17:00 |
従業員数 | 1人 |
開業 | 開業20年目 |
店舗の特長 | 海の見えるテラス席とハーブティー |
主要な来店方法 | 公共交通・徒歩 |
来店客の傾向 | 若い社会人や大学生中心 |
ターゲット層 | 20〜30代、静かな時間を求める層 |
開業理由 | 転職を機に、人と自然の交わる場を作りたかった |
収益構造 | カフェ+EC販売(ハーブ・雑貨) |
主な競合媒体 | 紙チラシ・SNS・地域イベント |
競合状況 | 類似店舗は少ないが認知度が課題 |
今後の展望 | SNSとリアルイベントの連動による集客 |
デジタル対応状況 | EC・キャッシュレス・予約完備 |
過去の販促経験 | チラシ・イベント出店・口コミ |
SNS活用の目的 | 店舗認知を広げたい・価値観の共感者を増やしたい |
投稿の主な内容 | ハーブの豆知識・仕込み・テラス風景 |
SNS発信に関する情報
SNSを通じて、店舗の空気感や赤野さんの想いを届けたいと考えています。
SNS活用状況 | やや活用中(試行錯誤しながら継続) |
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投稿内容の主軸 | ハーブの紹介・テラスの様子・ひと言メッセージ |
使用機材 | スマートフォン(個人所有) |
投稿スタイル | 写真+ひと言、自然体・静かなトーン |
投稿頻度 | 週1投稿が目標 |
協力体制 | 基本ひとり。イベント時に撮影を依頼することも |
フォロワー対応 | コメントは見ているが返信は不定期 |
発信の目的 | 自分の想い・空間の魅力を届けるため |
悩み・困りごと | 投稿内容に迷う・時間がない・反応が少ない |
投稿に対する反応 | 「投稿を見て来ました」という声があった |
モチベーションの源 | お客様のひとことや、常連さんの反応 |
SNS担当になった経緯

SNS担当になったきっかけは、「お店のことを、他の誰かではなく自分の言葉で伝えたかったから」です。
元々はアルバイトスタッフに任せようと考えていた赤野さんですが、「この空気感は自分でないと伝えきれない」と思い直し、慣れないながらも自ら発信を始めました。
投稿には不安があり、「何を書けばいいのか」「どんな写真がいいのか」と迷う日々。
それでも、ある日「投稿を見て来ました」と声をかけられたことが嬉しくて、SNSが単なる宣伝ではなく、誰かとの静かなつながりになることを実感したそうです。
現在は、朝の仕込み風景やハーブの紹介など、日常のひとコマをスマホで切り取りながら、自分のペースで発信を続けています。
担当者の価値観・こだわり
- がんばらなくてもいい空間を届けたい
- 言葉より“空気感”で伝えることを大事にしている
- SNSは「商売」ではなく「会話」だと考えている
- 投稿はできる範囲で、無理なく続けたい
- 誰か一人でも「癒された」と思ってくれたら十分
現状の課題(架空)

ここでは、赤野さんからヒアリングした内容をもとに、現時点で抱えている課題を整理していきます。
投稿を考える時間がとれない
朝の仕込みから閉店作業までをひとりでこなす赤野さんにとって、投稿に割ける時間はごくわずか。「SNSもやらなきゃ」と思いつつ、1日が終わってしまうことが多いそうです。
自分の発信が“正解”かわからない
投稿しても反応が少ないと「これでよかったのか」と不安になり、つい投稿を控えてしまうことも。「誰かの参考になる投稿」をしなければというプレッシャーがあるようです。
写真に自信がない
スマホで撮影はしているものの、構図や明るさに不安があり、「これを載せて大丈夫かな?」と迷ってしまうとのこと。結果として投稿が滞る原因にもなっています。
フォロワーとの距離感がつかめない
コメントに返信すべきか、どこまで自分を出してよいのか分からず、見ているだけで終わってしまうことが多いそうです。積極的な交流に苦手意識があるようです。
店舗の魅力が言葉にしづらい
「店の良さは“静けさ”や“香り”だから、文字で伝えるのが難しい」と感じており、SNS向きの話題がないと悩んでいます。
SNS・動画活用による改善提案

ここでは、赤野さんのお悩みに対してご提案したいSNS・動画活用の具体的なアイデアをご紹介します。
「朝の1枚」から始める投稿習慣
仕込みの時間に1枚だけ撮影し、その日の気持ちを添えるだけでも立派な投稿になります。投稿のハードルを下げ、「続けやすさ」を優先しましょう。
五感を伝えるミニ動画
ハーブティーに湯気が立つ様子や、テラスの風にそよぐ葉の音など、音や動きのある短い動画は、静けさや癒しを伝えるのに最適です。
「今週のひとこと」シリーズの導入
週1で、赤野さん自身の気づきや想いをひとことだけ書く投稿を取り入れましょう。言葉に迷っても、“素朴さ”こそが魅力になります。
イベント出店時の簡易レポート
出張カフェの様子を1〜2枚撮影して、「今日はこんな場所にいます」と投稿するだけで、日常の延長として発信できます。
ストーリーズで“つぶやく”ように
フィード投稿ではなく、気楽につぶやけるストーリーズを使って、「空模様」や「今の気分」などを少しずつシェアしてみましょう。
提案によって期待される未来の変化

ご提案の実施によって、赤野さんのお店にどのような変化が期待できるかをまとめました。
SNSの力で広がる未来のイメージを描いていきます。
静かな魅力が、少しずつ届く
丁寧に積み重ねられた投稿から、店の魅力がにじみ出てくるようになり、自然と共感するフォロワーが増えていきます。
“気になってた”人が一歩踏み出す
SNSで繰り返し見かけることで、気になっていた人が「今日は行ってみよう」と思えるきっかけになります。
常連さんとの新しいつながりが生まれる
店頭だけでなくSNS上でもコミュニケーションが生まれ、来店後もつながりが続く“第二の居場所”としての役割が強まります。
発信が“業務”ではなく“習慣”に
SNSを“やらなきゃ”ではなく、“今日の空気を残そう”くらいの感覚で自然に続けられるようになります。
発信への苦手意識が少しずつ和らぐ
完璧を求めず、自分のペースで続けることで、SNSが身近な味方として感じられるようになります。
SNS運用サポートのご案内

弊社が提供できる支援内容を整理しました。SNSや動画に不安がある方でも安心してご相談いただけます。
はじめの一歩を一緒に考えます
投稿の方向性や頻度、撮影スタイルなど、赤野さんの状況に合った無理のない設計をご提案します。
「使い慣れたスマホ」で完結する運用設計
機材の購入や難しい操作は不要。いまあるスマホとアプリで完結できる方法を軸に支援します。
動画編集や投稿の部分サポートもOK
動画や写真の編集だけを外注するなど、「手間のかかる部分だけ任せる」柔軟な支援が可能です。
毎月1回の壁打ち相談
投稿が止まりそうな時や、方向性に迷った時は、月1回の対話で一緒に軌道修正できます。
「がんばらない発信」を応援します
誰かの“完璧な発信”を真似る必要はありません。赤野さんらしさを活かした、等身大のSNSを後押しします。
まとめとご相談のご案内

最後に、今回のご提案を振り返りつつ、同じようなお悩みを抱える皆さまへのメッセージとご案内をお届けします。
がんばらないSNSでも、伝わる
完璧でなくても、発信は誰かに届きます。むしろ“らしさ”が伝わる投稿こそ、共感される力があります。
続けられなかった経験も、宝物
投稿が止まった経験も、やり直すきっかけになります。大切なのは“戻ってくる場所”を持つこと。
静かな投稿が、静かな集客に
積極的な売り込みではなく、「気になる」「いいかも」という静かなきっかけが、来店につながっていきます。
まずは小さな1歩から
撮るだけでも、書き出してみるだけでもOK。「今日の空気を記録してみよう」から始めてみませんか?
同じ悩みを持つ方も、きっと多いはず
SNSに苦手意識がある方も少なくありません。そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。