あなたに隠されたパワー。
篠原 隆司
遠い昔か、進行形か分からないけど、ちょっと青春時代に戻ってみよう。
あなたには、とっても好きな人がいたでしょ?
結ばれたか振られたか片思いで終わったか、色々だろうけどさ。
夜中に電話がかかってきて高速をぶっ放して逢いに行ったり、
毎週毎週、電車に乗って県外の彼女に会いに行ったり、
数ヶ月に1回、飛行機に乗って会いに行ったり、
給料少ないのに必死で遣り繰りして、旅行に行ったり、
友達の誘いを断ってばかりで、恋人との時間を優先したりね。
はたから見れば、「大変だねー」って声を掛けたくなるけど、本人はそんなこと微塵にも思ってない。
ましてや「彼女のために!」とかも思ってない。
「ごく当たり前のこと」
「考えるまでもないこと」
ってくらいの感じで、その人にとっては、ごく日常の一部なんだよ。
その人の「常識」ってのが「そこ」を基準に考えるようになっちゃってるから。
常識が変わると、パワーを出していないつもりでもスゴいパワーが生まれる。
私の知人3人が、別々の場面で同じ言葉を言ってたんだよ。
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今、誰かを好きになったら、また、あの時と同じパワーが必要になるよな。
それを考えると恋愛に億劫になる。
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うん。
気持ちは分からないでもない。
ってか、自覚してるんだよね。
あの時、自分はとんでもないパワーを出していたってことを。
「好き、好き、好き、好き」って繰り返してたから、基準値が変わってたんだよね。
「当たり前」になっちゃったら、苦でもなんでもなくなっちゃう。
口に出して繰り返すだけで、あなたの基準値、当たり前はどんどん上昇していく。
あなたが好きになるのは、「異性」だけ?
それだけじゃないよね。
スポーツだとか音楽だとか料理のような趣味。
大好きな趣味はなに?
もし、没頭できる趣味を持っているなら、いま、あなたは大きなパワーを出しているね。
家族や友達から「活き活きしてるね」って言われない?
「いつも楽しそう」って言われない?
大きなパワーには引力が発生する。
大きなパワーを持っている人が自然に集まってくるんだ。
そしてももっと大きくなり加速していく。
でもね。その大変さに当人達は気が付いていないんだ。
それが常識で当たり前のことだから、大変なことを大変と感じないんだ。
だから、もっと加速していってしまう。
昔の人はよく言ったものだ。
「好きこそものの上手なれ」