その向こう側に辿りついてみない?
篠原 隆司
何度も何度も繰り返してきて、飽きるほど繰り返していて、もう頭の中にコピーされちゃってるものってあるよね?
本だとか、歌だとか、趣味でもスポーツでも、どんなものでも当てはまるものはあると思う。
それでさ、「知ってるよ」「分かってるよ」って言うじゃん。
自他共に認めるエキスパートになったとするじゃん。
でも、それウソ。
そんなわけない。
どんなに知り尽くしていたって、
「ある日」
「突然」
「気がつく」
ことってあるんだよね。
しかも気がつこうと思って気がつくんじゃない。
すーーっと、まるで【神様のお告げ】のような感じで舞い降りてくるんだ。
しかもそのひらめきってのがまた、それまでの常識を覆すような・・・少なくとも自分の中の常識を覆すような・・・とんでもない発想。
普段、どんなに頭をひねって考え抜いても出てこないような発想。
それが「突然」現れる。
そんな経験ある??
もしあるなら、キミスゴイ。
応援したくなっちゃう。
そういう人好き。
男女問わずに。
だって、夢中なんでしょ。
夢中にならなきゃ経験できないことだよ。
それを経験してるって素晴らしいじゃない。
なんていうか、サイヤ人。
スーパーサイヤ人。
生身の体で、極限までギリギリに鍛え上げて限界を突破してる。
それでも超えられない壁がある。
どんなに修行をしても超えられない壁。
その壁が、ある日、突然、一瞬にして崩壊する。
その瞬間が楽しい。
とても言い表せない快感。
壁は厚くて高いほうがいい。
薄っぺらい壁を越えたってなんの感動もないけど、ビクともしない巨大な壁が、一瞬で崩れ落ちていく様は本当に感動的。
でも、そこに辿りつくにはまず、壁に出会わないとね。
壁に出会うには・・・
『なにかに夢中にならなきゃ。』
夢中にならなきゃ、壁には会えないよ。