Windows10にPHP5.2.8をインストール
篠原 隆司
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挨拶や報告は無しで大丈夫です
「Windows11開発環境の構築ガイド : PHP / WEBアプリ開発 編」
今回はPHP5.2.8をWindowsにインストールする手順について進めていきます。
本記事はWindows11ではなくWindows10を用いた説明になっています。
Windows10 も Windows11 も手順は同じですので「Windows10」の個所を「Windows11」と読みかえて進めてください。
また本記事は開発環境での用途を前提としています。
本番環境で利用される場合はここにある内容だけを鵜呑みにせず専門家に相談されることをお勧めします。
【宣伝】弊社では2000年台前半頃からPHPを扱っており古いシステムでも解析して直したり再活用を行うことができます。お使いのシステムに気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
特徴
- Windows 11 / Windows 10 対応
- 複数バージョンの共存
環境
作業日 | 2019-09-27 |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
ダウンロード
公式サイトから取得
公式サイトからダウンロードします。
https://www.php.net/downloads.php
上記は最新バージョンのページですので、古いバージョンは「Old archives」から取得します。
https://www.php.net/releases/
いっぱい出てきますが、ブラウザの検索機能から「5.2.8」で検索するとスグです。
いくつか種類があります。
今回は、Windows版 かつ Zip版が欲しいので、「PHP 5.2.8 zip package」をクリックします。
最近のバージョンだと64bit版とかありますが、この時代は32bit版だけです。
「PHP 5.2.8 zip package」 をクリックするとダウンロードダイアログが出てきますのでそのまま「保存」します。
php-5.2.8-Win32.zip
がダウンロードされます。
インストール
解凍して配置
zipと同名のディレクトリを作成して解凍します
ドライブレター:\www\php\php-5.2.8-Win32
ZIPを保存
この作業はどっちでも良いですが、ダウンロードしたzipは念のため削除せず残すようにしています。
ドライブレター:\www\archive
ここにダウンロードしたzipをそのまま保存します。
初期設定
php.ini を作成
php.ini-dist をコピーして、ファイル名を php.ini にします。
エクスプローラから普通に右クリックして「 コピー 」の右クリックして「 貼付 」の右クリックして「名前の変更」です。
php.iniの設定変更
下記の設定は一例です。
この通りにしなくても構いませんし、意味を知った上でご自身の判断で設定してください。
491行目 拡張の保存場所
先頭のセミコロンを外します。
;extension_dir = "./"
↓
extension_dir = "ext"
610 ~ 654行目 拡張の有効化
必要なもののセミコロンを外します。
※下記リスト、分かりづらくなるので無効にしておくものは省略しています。
extension=php_curl.dll
extension=php_gd2.dll
extension=php_gettext.dll
extension=php_mbstring.dll
extension=php_mysql.dll
extension=php_mysqli.dll
extension=php_openssl.dll
※php_exif.dll を有効にすると「Internal Server Error」になるため外しました。
662行目 デフォルトのタイムゾーン
先頭のセミコロンを外して、東京にします。
;date.timezone =
↓
date.timezone = Asia/Tokyo
992行目 セッションファイルの保存先
先頭のセミコロンを外して、デフォルトの保存先を変えます。
;session.save_path = "/tmp"
↓
session.save_path = "E:/www/httpd/session_save_path"
最終行に追記 curlの証明書
curlで https:// なページにアクセスしたいなら必要です。
cacert.pem は curl のサイトのこちら から入手できます。
[curl]
curl.cainfo = E:\パス\www\ca\cacert.pem
最終行に追記 opensslの証明書
file_get_contents() とかで https:// なページにアクセスしたいなら必要です。
cacert.pem は curl のサイトのこちら から入手できます。
[curl]
curl.cainfo = E:\パス\www\ca\cacert.pem
ApacheのVirtualHostに設定
本記事では、Windows10 での Apache、MySQL、PHPの組合せを前提としています。
ここでは、AmacheのVirtualHostでの設定例を記します。
次のように、Directory で使用するPHPバージョンを指定しています。書き方を工夫すれば、同一ドメイン内でもディレクトリごとにPHPバージョンを変えることも可能です。
##############################################################################
# directory
##############################################################################
<directory "f:="" www="" vhosts="" example.com="" public_html"="">
AddHandler cgi-script .cgi
AddHandler fcgid-script .php
# AddHandler fcgid-script .php .html
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-7.3.10-Win32-VC15-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-7.3.2-Win32-VC15-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-7.2.2-Win32-VC15-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-7.1.4-Win32-VC14-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-7.0.13-Win32-VC14-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-7.0.8-Win32-VC14-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-5.6.31-Win32-VC11-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-5.6.8-Win32-VC11-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-5.5.23-Win32-VC11-x64/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-5.4.43-Win32-VC9-x86/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-5.3.13-Win32-VC9-x86/php-cgi.exe" .php
FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-5.2.8-Win32/php-cgi.exe" .php
# FcgidWrapper "E:/パス/www/php/php-4.3.9-Win32/php-cgi.exe" .php
DirectoryIndex index.php index.html index.htm index.cgi
Options Includes ExecCGI FollowSymLinks
AllowOverride All
Require ip 127.0.0.1
Require ip 192.168.11.0/24
</directory>
##############################################################################
# http
##############################################################################
<virtualhost *:80="">
DocumentRoot "F:/www/vhosts/example.com/public_html"
ServerName example-com-local.aulta.jp
</virtualhost>
##############################################################################
# https
##############################################################################
<virtualhost *:443="">
DocumentRoot "F:/www/vhosts/example.com/public_html"
ServerName example-com-local.aulta.jp
</virtualhost>
ちなみに example-com-local.aulta.jp は、「a example-com-local 127.0.0.1」 です。
これを 「a example-com-local 192.168.1.1」とかってローカルIPを指定しておくと、ローカル内のスマホとかタブレットとか同僚のPCからでも見れるようになるので便利です。
パスは通さない
この後の手順として「環境変数」だとか「パスを通す」とかってなってくると思うんですが、不要です。
詳しくは「パスは通さない」をご覧ください。
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