Oracle Enterprise Manager Database Express は使えなかった on Oracle Linux 8.10

前回の記事でOracle Database 23ai Freeをインストールしました。

この記事は、準備しようとしたが出来なかった、という意味の記事です。

結論としては、Free版には付属していない、代替として SQL Developer を使用することになります。

SQL Developerのページに

次はデータベースを操作するためのアプリを準備します。
データベース操作アプリはいろいろあるのですが、今回は Oracle Database 23ai Free に付属するOracle Enterprise Manager Database Express を使用することにします。

なお本番環境で利用される場合はここにある内容だけを鵜呑みにせずセキュリティ専門家に相談されることをお勧めします。

環境

cat /etc/redhat-release

Red Hat Enterprise Linux release 8.10 (Ootpa)

cat /etc/os-release

NAME="Oracle Linux Server"
VERSION="8.10"
ID="ol"
ID_LIKE="fedora"
VARIANT="Server"
VARIANT_ID="server"
VERSION_ID="8.10"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="Oracle Linux Server 8.10"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:oracle:linux:8:10:server"
HOME_URL="https://linux.oracle.com/"
BUG_REPORT_URL="https://github.com/oracle/oracle-linux"

ORACLE_BUGZILLA_PRODUCT="Oracle Linux 8"
ORACLE_BUGZILLA_PRODUCT_VERSION=8.10
ORACLE_SUPPORT_PRODUCT="Oracle Linux"
ORACLE_SUPPORT_PRODUCT_VERSION=8.10

Oracle Enterprise Manager Database Express の良いところ

選定理由を記しておきます。

• Oracle公式ツールである
• 付属している
• サーバにインストールして、WEBブラウザから利用するタイプ
• 利用端末側にインストールの必要がない（WEBブラウザだけでOK）

Oracle Enterprise Manager Database Express 特長

• ウェブベースのインターフェース
  EM Expressはウェブブラウザを使用してアクセスします。これにより、インターフェースが直感的で使いやすく、インストールや設定が不要です。
• 軽量設計
  データベースの一部として動作するため、追加のリソースを消費せずに利用できます。軽量でありながら、必要な管理機能を提供します。
• 基本的なデータベース管理機能
  データベースの監視、パフォーマンスのチューニング、ユーザー管理、バックアップおよびリカバリなど、基本的な管理機能を提供します。
• リアルタイムのパフォーマンス監視
  データベースのパフォーマンスをリアルタイムで監視し、問題が発生した場合に迅速に対応できます。

ファイアーウォールのポートを開ける

ポート 5500 を開ける必要があります。

firewall-cmd --zone=public --add-port=5500/tcp --permanent

firewall-cmd --reload

firewall-cmd --list-all

▼ 5500 が加わりました。

SELinuxを開ける

SELinuxが有効になっている場合はポート 5500 を開ける必要があります。

firewall-cmd --zone=public --add-port=5500/tcp --permanent

lsnrctlを起動する

環境変数が有効になっていなければ読み込む

echo $ORACLE_BASE
source ~/.bash_profile

lsnrctl start

lsnrctl status

lsnrctl stop

Oracle SQL Developer の検討

冒頭で書いたとおりですが、Free版では「Oracle Enterprise Manager Database Express」は付属していないようでした。

そこでOracleももう１つの公式ツールである Oracle SQL Developer を利用することにします。

詳細は次のページをご覧ください