環境構成の検討経緯

アフィリエイト広告を利用しています

このページの内容が役に立ったら X (旧twitter) でフォローして頂けると励みになります
挨拶や報告は無しで大丈夫です

この記事では、Claude Code の実行環境をどう構成するか検討した経緯をまとめています。メインPCに直接入れるか、WSL2を使うか、VMを使うか。Windows版の制約やパフォーマンスの考察、Claude製品群の整理など、環境を決めるまでに調べたことや考えたことの記録です。

結論として採用したのは、VMware ESXi 上の Ubuntu 24.04 LTS に Claude Code をインストールし、メインPC の Tera Term から SSH 接続して操作する構成です。ここに至るまでの検討過程を、同じように悩んでいる方の参考になればと思い公開しています。

Claude Code の基本理解

まず、Claude Code がどういう位置づけのツールなのかを整理しておきます。

Claude Code は、Claude のサブスクリプション(Pro / Max)に含まれるターミナルベースの開発ツールです。独立した料金体系ではなく、Web版(claude.ai)・Cowork・Claude Code の使用量は共有プールになっています。課金体系の詳細は Anthropic の料金ページ を参照してください。

ブラウザ版の Claude との違いは、ローカルのファイルシステムに直接アクセスできる点です。ブラウザ版はファイルのアップロード・ダウンロードが必要ですが、Claude Code はターミナルから直接ファイルを読み書きできます。便利な反面、これが隔離設計を検討する理由でもあります。

ファイルの指定方法

Claude Code でファイルを扱うときは @ファイルパス で明示的に指定するのが最も効率的です。タブ補完も使えます。パイプ(cat file | claude)やドラッグ&ドロップも可能ですが、トークン効率を考えると @ 指定がおすすめです。

環境構成の比較と選定

Claude Code をどこにインストールするか、4つの案を検討しました。

案1:メインPCに直接インストール

多くの開発者が実際にやっている方法です。デフォルトで毎回許可確認が出ますし、Git で巻き戻せるなど安全策もあります。ただし、プロンプトインジェクションのリスクまで考えると、本番コードや機密情報があるメインPC上では不安が残ります。

案2:WSL2 にインストール

Windows 11 標準で導入可能で、Claude Code の自然な選択肢です。ただし、ホストのファイルは /mnt/c/ 経由でアクセスできてしまいます。メインPC上にある以上、隔離としては不完全です。

案3:VMware ESXi 上の Ubuntu(採用)

最終的に採用した構成です。メインPC側のファイルシステムに Claude Code が直接触れないのが最大の利点です。VMが壊れてもスナップショットから復元できますし、Git 経由でコードレビュー → マージという流れが自然に組み込まれます。「リモートのジュニア開発者に作業を任せる」のと同じワークフローです。

案4:Dell Vostro 3671 を Ubuntu 化(不採用)

手元にある Dell Vostro 3671(i7-9700 / GTX1650 / SSD 512GB)を Ubuntu 専用機にする案も検討しました。Windows Pro を消しても OEM ライセンスは UEFI に残るため復元可能です。しかし、後述する理由でこの案は不採用にしました。

なぜ案3を選んだか

ポイントは「隔離の強さ」と「運用のしやすさ」のバランスです。案1・案2はメインPCとの境界が曖昧で、隔離としては弱い。案4は隔離としては強いですが、わざわざ実機を使う必要がありません。Claude Code の推論処理は Anthropic のデータセンターで行われるため、ローカルに高スペックは不要です。VMware 上の Ubuntu(CPU 2〜4コア / RAM 4〜8GB)で十分という判断になりました。

Windows 版 Claude Code について

2025年後半に Claude Code は Windows にもネイティブ対応しました。PowerShell や CMD、WinGet からインストールできます。ただし、内部的には Git Bash でコマンドを実行する構造です。

Git Bash は Windows 上で基本的な Linux コマンドを使えるようにするツールですが、本格的な Linux コマンド環境と比べると制約があります。Git Bash のパス検出バグや日本語 IME の問題もまだ報告されています。WSL2 を使えば解消されますが、それなら Ubuntu 直接インストールの方が素直です。

一方、Ubuntu 上の Claude Code はネイティブの bash をそのまま使いますlsgrepsedgitnpm など、そのユーザーが実行できるコマンドはすべて使えます。これは自由度が高い反面、だからこそ OS 側でユーザー権限やコマンド制限をかける隔離設計が重要になる、ということでもあります。

パフォーマンスに関する考察

Claude Code の推論処理(モデルの思考)は Anthropic のデータセンター で行われます。ローカルで動くのは軽い処理だけです。API通信、ファイルの読み書き、Git操作、開発ツールの実行程度なので、ローカルに高スペックは要りません。

体感のボトルネックになるのはネットワーク速度です。APIとの通信がすべてなので、回線速度が体感に直結します。ストレージ I/O も大量ファイルの検索時に影響しますが、SSD であれば問題ありません。

結論として、VMware 上の Ubuntu(CPU 2〜4コア / RAM 4〜8GB)で Claude Code 用途には十分です。Dell Vostro 実機との体感差はほぼないと判断しました。

Claude 製品群の整理

Claude には複数の製品・利用形態があります。今回の構成でどれをどう使うかを整理しておきます。

製品対象用途
Claude Chat(ブラウザ版)全般質問・相談・単発ファイル作成
Claude Code(ターミナル)開発者コード修正・テスト・Git操作
Claude Code(VS Code拡張)開発者エディタ統合でのコード修正
Claude Code(JetBrains拡張)開発者PhpStorm等でのコード修正
Claude Code(デスクトップアプリ)開発者+一般GUI でのClaude Code + Cowork
Claude Cowork非エンジニア含むファイル整理・ドキュメント作成・事務作業

Cowork について

Cowork は Claude Code の「非エンジニア版」ともいえる製品です。同じエージェントアーキテクチャ上に構築されていて、デスクトップアプリのチャット画面から指示を出すと、指定フォルダ内のファイルを自律的に操作してくれます。請求書作成、ファイル整理、データ抽出、レポート生成などが可能です。開発作業には Claude Code、事務作業には Cowork、という使い分けが実用的です。

今回の構成での役割分担

今回の環境では、以下のように使い分ける想定です。

  • VMware 上の Ubuntu → Claude Code(ターミナル版):PHP開発作業
  • メインPC → Tera Term + VS Code:Claude Code の操作、コードレビュー・コミット
  • Dell Vostro 3671 → Cowork / ブラウザ版 claude.ai:事務作業(使うとすればここ)

Dell Vostro 3671 を温存する理由

当初は Dell Vostro 3671(i7-9700 / GTX1650 / SSD 512GB)を Ubuntu 化して Claude Code 専用機にすることを検討していました。しかし、以下の理由で Windows Pro のまま温存することにしました。

  • Claude Code が Windows にもネイティブ対応したことで、Ubuntu 専用機を用意する必要性が薄れた
  • Claude Code の推論処理はクラウド側で行われるため、ローカルに高スペックは不要
  • VMware 上の Ubuntu(CPU 2〜4コア / RAM 4〜8GB)で十分と判断した
  • Windows Pro の OEM ライセンスは UEFI に残るため後から復元可能だが、温存することで将来の選択肢を残せる

Cowork や ブラウザ版 claude.ai を使うとすれば、この Dell が候補になります。現時点では具体的な用途は決まっていませんが、選択肢として残しておくことにしました。