開発用のドメイン(アクセスURL)を設計する

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本記事は「Windows11開発環境の構築ガイド : PHP / WEBアプリ開発 編」です。

入門系の話しを聞いていると http://localhost や http://localhost:8080 だったり http://127.0.0.1 を使うケースをよく見かけます
開発対象が1つであればそれでも良いのですが、たいていの場合は2つ目、3つ目とあるときは同時並行に作業を進めることもあります。

そんなとき localhost やポート番号で分ける方法では不都合 / デメリットのほうが大きいので独自ドメインを取得して開発マシンに割り当てることをオススメしています。

ドメインの設定をする

方法はいろいろありますが、専用のドメインを取得してワイルドカードにするのが楽です。

IPアドレスとポート番号を使う

http://127.0.0.1/
http://127.0.0.1:80/
http://127.0.0.1:81/
http://127.0.0.1:82/

こんな感じですね。127.0.0.1は自分自身のパソコンを意味します。

プロジェクトごとにポートを変えていく方法がありますが、サイトが増えてくると問題が出てきます。

どのサイトがどのポート番号か覚えてられない

なので、サイト数が増えない前提でなければポート番号を使う方法はやめておいたほうが良いと思います。

専用のドメインを割り当てる

開発向けに専用のドメインを取得し、そこに割り当てます。

例えば「example.com」というドメインを所有しているとします。
※example.comは弊社所有のドメインではありません。example.comについてはこちらをご覧ください

DNSの設定で次のようにします。

a * 127.0.0.1
a *.local-1 192.168.1.1
a *.local-2 192.168.1.2

〇〇.local-1.example.com のアクセスはすべて 192.168.1.1 のコンピュータにつながります。

〇〇.local-2.example.com のアクセスはすべて 192.168.1.2 のコンピュータにつながります。

それ以外の、〇〇.example.com のアクセルはすべて 127.0.0.1 つまり自分自身につながります。

どうしてこうするか?

192.168.1.1 ・・・ 自分の使っているパソコン(開発用)
192.168.1.2 ・・・ 自分の使っているスマホ

こうだったらどうでしょう。そうですね。

スマホから 〇〇.local-1.example.com にアクセスすると、192.168.1.1 つまり開発用のパソコンにつながります。
スマホ向けサイトの実機確認に便利ですね。

SSLのことも考えて

開発環境とはいえ、SSLにも対応しておきたいところです。

ワイルドカードのSSL証明書をとりましょう。
Let’s Encrypt でも良いですが有料のものに比べてちょっと手間があります。

で、最初私も勘違いしていたのですが、ちょっとした罠があります。

*.example.com のワイルドカード証明書を取得したとします。

abc.example.com はOKです。
aaa.bbb.example.com はダメです。

後者の場合は、*.bbb.example.com のワイルドカード証明書になるんです。

a * 127.0.0.1
a *.local-1 192.168.1.1
a *.local-2 192.168.1.2

これだと、ワイルドカード証明書が3つ必要ってことになります。
取得できるならそれがキレイなのかもしれませんが、証明書は1つが良いです。

ので、▼こうします。

a * 127.0.0.1
a sample-local-1 192.168.1.1
a test-local-2 192.168.1.2

「-local-1」の数字のところは、IPアドレスの末尾に合わせてますが、関係者で認識合わせができていればなんでも良いと思います。

自分のパソコンが 192.168.1.1 ならば
sample.example.com
sample-local-1.example.com
のどちらでも自分のパソコンにつながるようにします。

となりの席のBさんが作ってる test は、
test.example.com
test-local-2.example.com
でBさんのパソコンにつながります。

※「-local-」付きはネットワーク内の誰からでも見れる。「-local-」なしは自分自身が見れる。ことになります。

外出先では?

wi-fiにつながるならネット経由で名前解決をして 127.0.0.1 側のドメインが使えます。

wi-fiがなければ、hosts で設定します。

【宣伝】弊社では2000年台前半頃からPHPを扱っており古いシステムでも解析して直したり再活用を行うことができます。お使いのシステムに気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。