ElectronをWindows10にセットアップ

Windows10でElectronアプリを開発するときのセットアップ手順を紹介します。

コードを書くのはEclipse。デバッグはVSCodeでやっていきます。

GitHubへどうぞ

最初、本記事で手順を書いていってたのですが、割と手順が多く分かりづらいことになってきたので、ファイル一式をGitHubに置くスタイルに切り替えることにしました。

https://github.com/aulta/electron-setup

▲こちらより「Code」から「Download Zip」してお使いください。

概要

Electron を始めるために準備していきます。
Windows 10を対象とします。
Eclipse でコーディングを行い、VSCodeでデバッグするスタイルです。

セットアップ手順

Eclipseのプロジェクトを作成

いつもの感じでEclipseからプロジェクトを新規作成します。

プロジェクトの種類はWEB系のものが揃ってたらなんでも良いです。

個人的にはこちらを使い、「新規PHPプロジェクト」として作成しています。

ファイルの配置

このリポジトリを「Download ZIP」して、解凍して配置します。
次のようになります。

※README.md の中身は全削除して、作成しようとしているアプリの内容に変えてください。

Node.js を配置

Node.js 公式サイトにアクセスします。

  1. グローバルナビから「DOWNLOADS」
  2. LTS(Recommended For Most Users)
  3. Windows Binary (.zip)
  4. 64-bit ( or 32bit ) をクリック

ダウンロードしたら、「node」フォルダに解凍して配置

Node.jsのバージョン変更

\batch\call\init.bat をテキストエディタで開きます。

「node-v14.15.5-win-x64」の個所をダウンロードして解凍したNode.jsのフォルダ名に変更してください。

※将来 Node.js のバージョンを変える時が来たら、ここを変更します。

インストール

01_npm-init.bat

\batch\setup\01_npm-init.bat をダブルクリックして実行します。
画面の指示に従っていろいろ入力していきます。
すべて未入力でEnterしていってもOKです。
最後に yes と入力し Enter

プロンプトが閉じます。

package.json が作成されます。

02_npm-install-electron.bat

\batch\setup\02_npm-install-electron.bat をダブルクリックして実行します。
プロンプトが起動しいろいろ始まります。
完了したら自動的にプロンプトが閉じます。

package-lock.jsonnode_modules フォルダが作成されます。

確認

ここまでで次のようになっています。

package.json の編集

package.json をエディタで開き、次のようにします。

scripts / build を変更し、build はそのままコピペです。

他の部分は元のままでOKです。

{
  "name": "sample",
  "version": "1.0.0",
  "description": "",
  "main": "index.js",
  "scripts": {
    "build": "electron-builder"
  },
  "build": {
    "appId": "sample.sample.sample",
    "directories": {
      "app": ""
    },
    "win": {
      "target": {
        "target": "dir",
        "arch": [
          "x64"
        ]
      }
    },
    "mac": {
      "target": "dmg"
    }
  },
  "author": "",
  "license": "MIT",
  "devDependencies": {
    "electron": "^11.3.0",
    "electron-builder": "^22.9.1"
  }
}

デバッグ実行

\batch\vscode.bat をダブルクリックすると、Visual Studio Codeが起動します。

※Visual Studio Code は別途インストールしておいてください。

「ファイル」メニューから「フォルダーを開く」をクリック。

セットアップしたフォルダを選択して開きます。

F5キー を押して実行します。

お気づきだと思いますが、このまま Visual Studio Code でコーディングを進めていくこともできます。もちろんそれはそれでOKです。

ビルド

\batch\npm_build.bat をダブルクリックすると、プロンプトが起動しビルドが始まります。

プロンプトが自動で閉じられたら完了です。

次のように dist フォルダが作成され exe が出来ています。

コーディング

アプリを作っていくうえで主に触るのは index.htmlindex.js です。

これ以上は、セットアップの範囲を超えるのでここでは触れません。