CentOS 8 に古いOpenSSL0.9.8をインストール

さくらのVPSにCentOS 8をインストールした覚書です。

PHP5.6をソースインストールする際に、いま入っているOpenSSLでは新しすぎてPHP5.6に対応できないため、ちょっと古いOpenSSL0.9.8をインストールします。

DNFで入れた OpenSSL 1.1.1c はそのまま残し、複数バージョンを共存する形でインストールします。

なお本番環境で利用される場合はここにある内容だけを鵜呑みにせずセキュリティ専門家に相談されることをお勧めします。

環境

実施日2020-07-05
サーバさくらのVPS 2G
OSCentOS 8.1
cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 8.2.2004 (Core)

OpenSSL0.9.8のダウンロード

https://www.openssl.org/source/old/0.9.x/

こちらからダウンロードできます。
「openssl-0.9.8zh.tar.gz」が今回のお目当てです。

https://www.openssl.org/source/old/0.9.x/openssl-0.9.8zh.tar.gz

リンク先を確認すると▲になっているのでこちらを使っていきます。ちなみにGoogle Chromeだったらリンクの上で右クリック「リンクのアドレスをコピー」で取れます。

公式サイトからダウンロード

cd /tmp
wget https://www.openssl.org/source/old/0.9.x/openssl-0.9.8zh.tar.gz
ls -la

どこでも良いんですが、とりあえず /tmp にダウンロードしてきます。

OpenSSL0.9.8のインストール

OPENSSL_VERSION=0.9.8zh
mkdir /usr/local/src/openssl-$OPENSSL_VERSION
cp /tmp/openssl-$OPENSSL_VERSION.tar.gz /usr/local/src/openssl-$OPENSSL_VERSION/openssl-$OPENSSL_VERSION.tar.gz
cd /usr/local/src/openssl-$OPENSSL_VERSION
tar xzf openssl-$OPENSSL_VERSION.tar.gz
cd openssl-$OPENSSL_VERSION
./config --prefix=/usr/local/lib/openssl-$OPENSSL_VERSION shared
make
make install
ln -s /usr/local/lib/openssl-$OPENSSL_VERSION/lib /usr/local/lib/openssl-$OPENSSL_VERSION/lib64

バージョンの確認

openssl version
/usr/local/lib/openssl-0.9.8zh/bin/openssl version